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Sheila Chandra / Wings Of Dawn (Prem Kavita):Monsoon
イギリスのミュージシャン、モンスーンのシーラ・チャンドラ。
25年前になるでしょうか?16歳でデビューしたインドの女性。
彼女の目は強くて、妖艶で、多くの言葉を湛えているようであり、こういう目には否応無く惹かれてしまう。
現在の実映像には、月日を静かに(笑)感じるのだけど、当時はめちゃくちゃ可愛かった!!ホントホント。
彼女のインド特有の幻想的なな曲調は、悠久の歴史と文化だけでなく森羅万象を訴えているようであり
非常に大きなものを感じます。
母なる大河、されど何も語らず滔滔と流れるガンジスとともに生きるインドの人々。
今更言うまでもないことですが、インドにはカースト制度という厳しい身分制度が今尚残っています。
でもこれは他国の者があれこれ言っても、無くなることはない制度でしょう。。。
日本にだって暗い人種差別は古代より連綿と、今尚引き継がれているのだから。
それと同じ。
インドに行ったことはないけれど、お近くのタイには行ったことがあります。
観光目的ではなかったのですが、10日間の滞在中に嫌でも目に入ってきたのが
バンコク市内の高級百貨店で、高級ブランドの紙袋を持った買い物帰りの人々の傍らに、
片足の無い人、視力を失った人が汚水にまみれた路地で物乞いをしていた姿です。
貧富、強弱。
これは相対的なものである以上無くならないでしょうけど、実際に目にした光景は生涯忘れることは出来ないでしょう。
あまりにも過激な対象性を見たようで。。。
インドの話に戻ります。
インドには、カースト制度以上に酷い「しきたり」があります。
それが『ダウリー』という持参金の実態。
男尊女卑が激しいインドでは、結婚の際に女性が男性側に多額の持参金を用意しなければなりません。
「こんなわたくしをもらって頂いて、ありがとうございます。」
つまりはそういうわけ。
お金を積んで結婚してもらうのです。
インドではどんなマハラジャでも、娘を3人持つと身代が潰れるといいます。
(インドの比ではないけど、愛知県も少しそう言われていますネ)
しかもインドは一夫多妻制。
第一夫人となるためには、持参金の多寡が決め手となることもあるわけで。。。
娘を思う親は、借金してまでも嫁ぎ先へ貢ぐお金を作ろうとしますから、それに付込んだ詐欺も横行します。
ダウリーに不満があると、嫁となった女には別の役割があります。
虐待され続けて、夫やその家族の欲求を解消すること。
働けなくなるほど痛めつけられたら、焼き殺されることで保険金をもたらすこと。
2年程前には、やはりダウリーの額に不満な婚家が、15年間も嫁いできた娘を監禁し虐待していたことが発覚しました。
保護された女性は、正気ではなかったそうです。
こんな事が自分に降りかからないように、嫁いだ後も女は実家にお金を要求します。
わが子が可愛い実家の親は、何が何でも金を作り借金だらけになることも。
それでも夫の鶴の一声で、離婚を言い渡されたら何も言えず、一家で心中ということも少なくありません。
ダウリー殺人。
これが増え続けました。
最近、インドでは女性の人口が減っています。
結婚しても娘が幸せになれる保障は無い、娘が生まれたらお金が無くなる。。。
そんな理由で、妊娠中に胎児が女児だとわかった時点で、堕胎する母親が増えたそうです。
これもダウリーによる被害と言えます。
結婚をしない女性が、日本以上に増えているようです。
インドの地で男性が溢れた時、少なくなった女性を巡ってダウリーなんて馬鹿な制度が
無くなるといいのですけど、これもまた、カースト制度と同じで無くなることはないでしょう。
けれど、こんなとんでもない状況下でも女性は逞しく生きています。
彼女達の夢ってなんだろう。。。
遠い夜明けを待ちながら、翼を暖めているのかな。
明けの翼。
wings of the dawn
シーラの歌は、そんな歌。。。
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