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久しぶりにNHKの9時のニュースを見ました。
何時からか、冒頭の「NEWS9です」の常套句が「ニュース無いんです。。。」と聞こえるようになったので、ほとんど視聴していなかったのだけど。
久しぶりに観た番組で印象に残った情報を二つ、雑感として書き留めておきます。

一つは、宮城県のとある小学校のはなし。
震災から半年、家を無くし、家族・親戚・友達を亡くし、心に深い痛みを負った子供達の傷に触れ始めた教師の試みのこと。
「学びやとして、どんな学校に通いたい?」
との教師が問い、理想の学校のイメージを絵に描かせたところ、ほとんどの子供達が「海に浮かんで流されない学校」を描いていました。海と共にある生活(学校)を望んでいました。

あれほどの恐怖体験をしたものの、失ったものが多かったものの、故郷の海を恨むどころか、その場所でまた共に生きて生きたいという夢を描けるってことは、故郷の海無しの生活など考えられないほど親密で回帰となる場所ということでしょう。
この反応には教師の方が驚いたとのことです。
自分が小学生だった頃はどうだっただろうと考え込まずにはいられませんでした。

忘れられない場所、一時離れてはみてもいつか帰る場所、、、故郷とはそんな場所なのだと気づかされ、幼い子供達にその想いがしっかり刻まれていることに感動し、不覚にも涙がでてきました(ニュース無いんですごときに・笑)。

横目で見ていたから詳しいことは覚えていないのだけど、確か山田町の小学校だったかと。
NHKのアナウンサー大越氏が、山田町の小学校の校長先生にいくつか質問をしておりました。

大越氏 「この大災害を克服するために・・・云々」

その質問に

校長先生 「克服と言うより乗り越えるためにできること・・・云々」

と、確かに歯切れの悪い(テレビニーズでは無い)答えを返しておりましたので、大越氏のような人には「イラッ」としたでしょうね(笑)。
地方の小学校教師で、特に年配の方とか女性なんかは、公共の電波に乗るようなインタビューに対しても、幼い教え子に語るような口調で話すことが多いように思います。
でもあれは、端から大越氏を相手に語っているのではなく、電波を通して被災地の子供達に語りかけていたから、敢えて「克服」という言葉をわかりやすいように「乗り越える」と言い換えたんじゃないかな。
素敵な校長先生だと思いました。母校の校長先生を思い出し、なんだか懐かしくて嬉しい気持ちになりました。

もう一つは、陸前高田の学生(中・高生?)が主体となって復興のための提案を自治体の人々にプレゼンするシーン。
画面で一瞬だけ切り取られたある語句に驚いてしまいました。
プレゼン用の掲出紙には、こう書かれていました。決して見間違いではないと思うのだけど。

「Save the hope (for) TAKATA」

カッコ書きした「for」はありませんでした。

「The hope (to) save TAKATA」

なら納得するのだけど。

前者は「高田の希望を守れ」或いは「高田の希望を救え」
後者は「高田を救う(守る)希望」

Take the hope (for) TAKATA

なら解せるのだけど、中学・高校生の単純な間違いなのでしょうか、あるいは東北地方の復興を阻む者への精一杯の皮肉(抗議)だったのでしょうか?
ただ単に、私の目の錯覚だったのかなぁ。。。Saveの意味はもっと広範で、やっぱり私の無知ってことに落ち着くのかなぁ。。。


☆お知らせ☆
永らくブログを放ったらかしにしておりました。変わらずご訪問くださった方々には申し訳なく思ってます。
ご無沙汰している間も何度も書こうとしていたのですが、書こうとすることすべてが負のエネルギーに満ちておりまして、ずっとクールダウンしてました(笑)。
おかげで益々、「どんだけ~っ!」 飲んでも酔わなくなりました。

ウル「トラ」星人に乾杯!(笑)

☆14番目のお月様より☆
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例えば100年後、3.11の大震災となでしこジャパンW杯優勝と、どちらが色濃い記録として残っているだろう。
わたしは、後者の方ではないかと思う。
今後、ナショナリズムに拍車をかけながら「W杯優勝」の誇りは色褪せることが無いのではないか。
なでしこの選手・スタッフだけが持てる「誇り」を、日本人全体の「誇り」とする風潮がとても奇妙に映る。
蹴球界では、男女ともに五輪予選・W杯予選で負けなし。
それは凄いことなのだけれど、既視的な闘いに擬えるのは不謹慎だろうか。。。

一方で絶対に忘れずに後世に正確に伝えなくてはならないのが、2011年に起こった自然災害と原発人災の政府初動と復旧・復興対策なのだけれど、3.11から半年経って、仕事も家も家族も失った人々に対する政府・東電による補償や職業支援も聞かれない。
新内閣が組閣されたけれど、身内の好き嫌いでほぼ毎年首相が変わるなんて、どうかしてる。
明日、というより今後の生活の目途が立たないまま、放り出された人々を尻目に、よくも権力にしがみつけるもんだ。
しっかし、これだけ権力志向しかない者達ばかりなのに、「どじょう」やら「金魚」程度の比喩で、内閣の支持率が上がっちゃうなんて、「馬っ鹿みたい」としか思わないのだけど。
野田政権なんてどうせ短命に決まってる。
福島第一が燃え続ける限り、誰も責任を負わないで済むように舵取りをしながら国民が忘れることを期待しているように思えてならない。
3.11の大震災は、100年後の人々の記憶に無くなるとともに、記録からもその甚大さが窺えなくなるのではないかと、ただただやりきれない気持ちになる。

◆3.11以降に学んだこと。世の中の雰囲気がいっそう陰鬱になったこと。悲しみの後には希望があるとは限らないってこと。怒りが渦巻いているのに、その声を黙殺するのが資本に毒された政治家や専門学者やマスコミであり、媚・諂いによって得た地位は適当に誤魔化し、非人道的な思考がいとも簡単に「正論」とスリカエられるってこと。新聞をひろげる度、テレビをつける度に、不愉快になり落ち込むってこと。鯱さんチームの守護神、N選手が防衛省のK大臣と共に登場する、広報ビデオに出演するらしい。「そりゃー壮大な企画だね~ぇ、ひゃっひゃっひゃ」とチャラチャラした馬鹿♂が笑ってた。是非の思考すら無い、熱くもなく冷たくも無い馬鹿(同い歳で残念)。お昼の休憩時、その日は独りでランチに出かけようとしたらそのチャラ男が「面倒くさい女が多いってか~・笑」と。それを聞いてた別のチャラ男が「アナーキーっすねぇ~」っとニヤニヤ笑フ。全く、ちゃんとした意味を知ってるんだろうか。(てめーらみたいなヤツが一番鬱陶しいんだけど・・・)という言葉は発することはよして、「じゃ、独りの方がマシだからサヨナラ~」と立ち去る。わけの分からない怒りに熱くなりながら、ある男の子のことを思い出していました。ホームゲームで良く顔を合わせる男の子。最近元気が無いのだ。。。先日もインフォメーションの近くをうろうろしていたところを声をかけたのだけど、義援金の箱を見て萎れておりました。「僕、前に千円入れたよ。」小学校5年生の少年にとって千円とはどんなに大金なことだろう。未だに義援活動をしなければならない事態に焦れているようでした。元気過ぎて閉口させられっぱなしだったのに、その少年が萎れているのである。「それだけ大きな災害だったもんね、でもね沢山の支援を1回だけするよりも、少しずつでいいから、復興まで続けて欲しいな。忘れないことが一番大事なんだから。」そう言うと、50円玉を募金箱に入れて立ち去っていきました。全く笑うことなく。。。キミは笑っていてよ。お願いだから笑っていてよ。。。これは大人が何とかしなくちゃいけないんだから。とは言うものの、資本に媚び思考を忘れチャラけ過ぎた大人達に何ができよう。。。ネットの言論と実生活で聞かれる戯言の乖離にくらくらする日々ナリ。

◆10日前に、こんな記事を読みました。あれこれ思うことがあり、ずっとコレについてエントリーをあげようと思っていたけれど、気持ちの萎えの方が勝っておりました。早晩、トヨタも潰れるんじゃないかしらん。

トヨタ社長「日本で物づくり、限界超えた」

電力不足の広がりに産業界は懸念を強めている。
 トヨタ自動車の豊田章男社長は10日、記者団に対して「安定供給、安全、安心な電力供給をお願いしたい」と訴えた。円高に加えて電力不足が広がる現状に、「日本でのものづくりが、ちょっと限界を超えたと思う」と危機感を漏らした。
 東日本から西日本へ生産や事業を移す動きを進めている企業も動揺している。
 NTTデータは、首都圏のデータセンターにある自社のサーバー数千台を関西地域のデータセンターに移転させる計画だったが、関電の節電要請を受け、「今後、海外を含めて移転先を再検討する」としている。
 東芝も岩手県内で生産していた半導体の一部を兵庫県の姫路半導体工場などで代替生産するなど西日本シフトを進めているが、「あまりに急な動きだ。対応をこれから検討する」と戸惑う。
(2011年6月11日10時04分  読売新聞)

お坊ちゃま社長、こんなこと本気で言ってるんですかね。自社発電してるはずなのに。売電だってしてるんじゃないかな。
それに、子会社に大変有能なガスタービン製造会社があるというのに。この時節に於いてこの子会社を知らないわきゃないと思うのだけど、数十社のある子会社のことなど、いちいち覚えていないのかしらん。
震災の影響で車の需要は大きくなってるけど、魅力のある車の製造をしているとは思えない。電力不足をしきりに宣伝しまくる政府・経団連・メディアに(一応)天下のトヨタの社長がガツンとアピールしてもいいのに。
鯱さんチームの試合に現を抜かしている場合ではないと思うんですけど、危機感が感じられないのは、ド偉い肩書きを持った人ほど顕著なのはどういうわけなのでしょう。

◆我が社に国税の調査が入ることになりました。税理士先生の言うことにゃ、こんな時期(異動直後)に入るのは珍しいらしいです。「財源が無い」って証左のためにも躍起になっているように感じられるので、アタシはビビッてしまって心配で仕方ないのだけど、まぁ、上の連中の暢気なこと。。。「優勝チームが珍しくって、内情を見たいってのが本音じゃないの・笑」だってさ。どこかで見かけたような、どうしようもない無責任な連中には呪詛しかないや。そんなこんなで、ブログの更新、ちょっと滞ると思います。

 

◆学生時代、「貧困」を卒論のテーマにしたという20歳も年下の小娘に、辺見庸さんの「もの食う人々」を貸したところ、衝撃のあまり言葉を失ってしまったようである。。。私はそんな心を美しいと思う。。。いまどきの小娘と嗤い、眉を顰める輩もいるけれど、そんな輩の誰よりも感度は高いと思う。何よりもその素直さを愛おしく思う。見守りたいと強く思う。
 

見ようによっては大変優秀なのかもしれません。
東日本の復興はしない、増税して電気料金も値上げして、大震災で失業した人々にも、今尚避難所で不自由な生活を強いられている人々にも、相当集まったはずの義援金をビタ一文も支払わず、日本を衰退させる確固たる意志があるなら。
文部科学省が、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20mSvという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通達した件で、撤回を求める声が大きくなっています。
当たり前です。

『eシフト』(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)
より要請内容を抜粋します。

私たちは、福島の子ども達を放射能から守るために、日本政府に対し以下を要請します。

  1. 4月19日に文科省が示した学校等の校舎・校庭等の「20ミリシーベルト基準」の即時撤回および現行の1ミリシーベルト基準の維持(注1)
  2. 子どもの被ばく量を最小化するためのあらゆる措置を政府の責任で実施すること。また、自治体や市民団体、個々の市民自らが被ばく量を低減させるために実施する、除染・自主避難・疎開などの自主的な取り組みが円滑に進むよう、最大限の支援を行うこと
  3. 内部被ばくを考慮に入れること
  4. 屋外で3.8マイクロシーベルト/時以下になったとしても、モニタリングを継続すること(注2)

福島県の親たちが5月23日(月)、バス2台を連ねて文科省に窮状を訴えに行く予定だそうですが、高木大臣、政務三役は面会拒否を宣言したようです。

参照 FoE Japanスタッフブログ

自分の発言の意味が判っていないから会えないのでしょう。卑怯にもほどがある・・・っと、震災後何度も何度も去来した感情をまた噛み締めました。。。
んが、会えない理由はコレかもしれない。

放射線の影響、追跡調査へ=「将来の疫学に寄与」-大塚厚労副大臣〔福島原発〕
いずれ削除されてしまうので全文抜粋します。

【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)年次総会に出席している大塚耕平厚生労働副大臣は17日、ジュネーブ市内で記者会見し、福島第1原発の放射能漏れ事故による住民の健康への影響に関し、「長期間の追跡調査が必要だ」と述べた。具体的な方法は政府で準備を進めていると語った。
 副大臣は、特定日や場所の放射線量データは蓄積されつつあるとした上で、原発周辺地域などの住民の正確な所在時間と場所が把握できれば、「(データとして)将来的な疫学に寄与する」との認識を示した。調査人数や避難住民の所在追跡といった課題は今後詰める方向だ。(2011/05/18-05:53)

長期間の追跡調査?将来的な疫学に寄与?課題は今後詰める?
なにか恐ろしい文言を目にした感が払拭できません。
ひょっとして、年20mSvという基準を撤回しないのも、学童疎開させないのも「準備を進めている」に込められている準備のため?まるで被検体ではないか!!
このお大臣の真意を、取材した記者達は徹底的に追及すべきではなかったのでしょうか?
いや、もう期待するのは止めよう。
言葉の裏側へ思考が及ばないってことは、そもそも興味がないからなのでしょう。
まったく嫌な時代です。




TPP加盟を推進する政府は、農地整備(復旧・復興)なんて概念はないでしょうね。。。
加えて「脱原発宣言」もしておりません。

子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請
オンライン署名はフォームはこちら
シルトフェンスについて書いたのは4月5日、これを開発・製造している会社に勤める親友のコジに、話が聞けたのは4月14日。週が明けて改めて「帰りに1杯どうだぃ?」とメールで誘ってみたところ、「どこのセクハラ親父かと思ったよ(爆)!!行くよ行くよ!!」だってさ。たまに誘い言葉を変えてみるのは有効と見た(笑)。そんなこんなで、一週間暖めていたシルトフェンスの有効性について質問したところ、「あたしゃ空間デザイン部(ドーム型スタジアムの天幕デザイン)だから、全くわからないけど、東京本社の社長に菅さんから直々に電話がかかってきたみたいだよ。」だって。「それは何だ、、、本気で特殊布で放射性物質に汚染された海水の流出を防げると思ったの?」と問えば、「何考えてるのかわからないけど、『こんな方法はどうだろう、いい案じゃないだろうか』って、菅さん最初はね、このシートを爆発で天井が無くなっちゃった建屋の上から被せるつもりだったみたい。けどいつの間にか、海中に張り巡らされることになっちゃった。本社の社長も、メディアに取材を受けた社員も、本気で驚いてた、、、ってか呆れてたよ、『この人(菅氏)アホちゃう?』ってね。」・・・それをコジの口から聞いたら、もう目の前が真っ暗になって白い粒子が飛び交っていました。@@ 推測出来るのは、☆部下に指示したものの、そんな方法など有効ではないから、誰もが止めた(無視した)。☆秘書とか保安院からの電話では無いってことで、首相が全く信用されていない。☆原子力に詳しいハズの首相は、原子力の知識以前に、部下を掌握出来ていない、つまり政治が機能していない。それから5日間寝込んだ。決して私が繊細ってことではないので、念のため。それほどこの事態にあって、政治、すなわち国民の生活を委ねられる人物が居ないという、禍々しい事実が衝撃で、尚且つ、東京以西では「復興財源」などと言い始めたこと。復興とは、被災者の救助・捜索を終えた後に来る概念と思っていたのだけど、どうも同時進行でも良い、、、そういう雰囲気になりはじめました。本当にそれでいいのかなぁ?
=参照= 陸前高田へ入った看護師さんの現地記録

◆ブログもお休みしてうだうだしている時に、声かけをしてくださった方がおりまして、4/24の東京芝公園発-東電前までの反原発デモに参加してきました。震災前、この日はアウェー浦和レッズ戦に観戦する予定でいたんですけど、そんな気分はすっかり削がれていました。これじゃイケない、萎えてばかりじゃイケない、何かしていなくちゃ、でも何ができるんだろう、、、そう焦っていた時のこと。生まれて初めてのデモに参加してきました。その日の夜、テレビで取り上げてもいたけれど、まぁ、扱いは短くて、翌日の新聞で紙面をこれまた小さいけれど割いて扱ってくれたのは、東京新聞と中日新聞兄弟。本当は、NHKもAFPも東京テレビもロイターも取材に来てて、カメラも記者も映像と声を拾うのに躍起になってた感があったのに。。。それでも記事にしてくれるようになったということは、反原発、反東電の世論が高まってきたからなのでしょう。けれど、どうしても違和感を覚えてしまうことが、この反原発デモに参加する市民団体の中にもありました。デモ行進の前の集会で、年配のご婦人団体の方々が話も聞かずに、それぞれが作成した横断幕を褒めあっていた光景。およそ1.5メートル四方の布に、小さなモチーフと刺繍で丹念に製作された「げ・ん・ぱ・つ・は・い・ら・な・い」というキルト(パッチワーク)。この細かい作業は、手元に灯りがなければ出来ないもの。実際はどうであったかは知る由もないけれど、このキルトを製作するのに、どれほどの労力と電力を要したのだろう。(主催者の)話も聞かずに、きゃっきゃと楽しんでいる姿に、反原発というより、自己表現できる趣味の場と思っている人も居るんだろうなぁ、、、とぼんやり。なんか違うんだよなー。そして今日、この記事を読んで、更に違和感。

◆デモは楽しい!歩いて声出して、運動不足解消して原発停めよう

デモの呼びかけをされる方、それに応じて参加される方の勇気や、労力は、頭が下がります。なかなか思いはあっても行動に移すことはできませんので、敬意をはらいたいところですが、このタイトルは酷い。「仲間を増やして、ダイエットをみんなで楽しもう、そのついでに反原発を訴えよう」としか読めません。趣味ですか?楽しみながらデモ???全くわかりません。私には苦しかったです。正しい主張だとしても、公衆の中で声を張り上げることは正直恥ずかしかったです。容赦ない視線を浴びることや、携帯カメラを向けられることは嫌でも、福島県のことを考えると、何のことはありませんでした。。。しかし、同じデモに参加した(と思われる)この方の意見は、このデモをどれだけ真剣に考えているのだろう。サークル仲間のイベントとしてしか考えていないのではないか。焦燥感が伺えない。それは耐えられない。「デモは楽しい!」などと言うなっ!こういう発言が、右側の人を刺激するのだと思うので。。。

◆東京で1泊して、昨日帰ってきました。昨日のうちに久しぶりにエントリーをあげようと思っておりましたが、なんだかへとへとに疲れてしまいました。初めてのデモ、そこで新しく見たもの、聞いたもの、感じたもの。肯定的なモノと否定的なもの、共感と違和感、なんとなくモヤっとしていたもの全てが帰宅したとたんに迫ってきて、熱が出て、37.5°。どうも私は受けたモノが大きすぎると体調に影響しやすくて、この歳になっても、子供が知恵熱を発するのと同じ傾向にあります(笑)。初体験デモよりも、自分にとって重要且つ刺激的だったのが、日曜日の早朝、東京へ出かける前に見たNHKの番組は辺見庸さんの震災に対する考察。世に倦む日日さんが、活字化してくださっていますので、是非ご一読を。私は特にこの一言に重きを置きます。

僕らはまだ3・11から時間がそれほど経過していないので、正直、呆然自失していると思うんです。その理由は、その破壊の大きさと、あのダイナミズムをあらわす言葉を誰も持っていなかったということだと思うんです。それを言い表す言葉が数字以外にないということは、こんなに実は淋しいことはない。皆さんが待ち望んでいるのは、水であれ、食料であれ、暖房かもしれない。と同時に、胸の奥に届く言葉でもあるような気がしているのです。それは決して、がんばれとか団結とか復興とか、通り一遍の言葉をスローガン的に言うことではない。

なぜあんなに自分が萎れたのか、わかったような気がしました。そう、あの現象を明言化する言葉が見当たらなかったからです。表現し尽くせない現象、悲愴、絶望。。。しかし、それは本当に我々に表現できない言葉なのだろうか。遠い昔にもこの規模のような自然災害は記録として残っています。その当時の人は何と表現したのだろう。やはり、言葉は無かったのだろうか。。。悶々としている内に出てきたのが「想定外」という無機質で、質量のない、生命を感じない言葉でした。淋しい。腹立たしくて、無力で、あまりにも淋しい。自然の暴威は、人智で測ることは不可能で、今後も、やっと復興した東北地方にまた大地震が発生し、人々は大津波にのまれることでしょう。。。だって、自然の前には、「有り得ないことなど無い」のだから。人の手による災害対策を語るより、被災し、何もかも無くした人々に対し、心に留めてもらえるような温かい言葉を探し、吟味し、選び、或いは発見する努力をしていかなければ。言葉が倦んでいる。傷ついている人々に与えられるべき、ふさわしい言葉があるはずで、その言葉を見つけることが出来るのは我々人間です。そんな言葉を見つけましょうよ。生き残った者として、大人として、力と希望を与えられる言葉を発しましょうよ。今すぐ出来ないのなら、そんな言葉を探しましょうよ。他人の借り物の言葉ではなく、自分の言葉を発しましょうよ。拙くても、自分の言葉で果敢に試みることが被災者、とりわけ亡くなられた多くの命に対する「誠意」だと思います。いい大人が2ちゃんねるを批判しながらも、汚い言葉を使うのはやめましょうよ。怒りに任せて罵声と嘲笑による政府批判はやめましょうよ。

例えば、こういう傾向を否定することも一歩かと思います。

http://rocketnews24.com/?p=91065

ブラック・ジョークは、何処から何処までの範疇か定義などされていません。定義がないことが「言論の自由」なのかもしれないけれど、これは笑うに笑えません。なんでもかんでもブラック・ジョークで済ませていいものでしょうか。「かっわいい~」 「欲しい~」 と香ばしいツィートをされる方々の気が知れません。何から何までおかしいと思ってしまうのは、私がおかしくなってるからなのでしょうか。。。けれど私は、吐き気がします。
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