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◆毎月15日と30日が発売日と知ったので、先週金曜日のお昼休みの終りがけにまた、The Big Issue を買い求めに行きました。この間の伯父さんが、やっぱり歩道の自転車置き場のところで、左手に冊子を高々と掲げているのが遠目からもわかる。その腕は微動だにしない。「でも、、、あれ?」掲げられているのは先号(表紙は女優の小雪さん)。伯父さんに近寄って、「こんにちは、今日は新刊の発売日じゃなかったでしたっけ?」と問えば、「新刊号は11月1日に販売開始なんですよ。三越のあたりで売りますから、よかったら来てください。」との答えでした。名古屋での新刊販売は、関東・関西地方より若干遅れるのかな。このまま手ぶらで帰るのは後ろ髪ひかれる。。。「ねぇ、伯父さん、今バックナンバー持ってますか?」そう問うと、「はいはい、111号からなら121号を除いて全部あるよ。」とのこと。伯父さんは丁寧に、一冊のThe Big Issue の裏表紙を示して「どれがいいですか?」と問う。通販ではもう買えないモノに「Sold Out」とある。111号以降の号で「Sold Out」となっていたのは、オバマ米大統領が表紙を飾った114号だった。とっさに、「この114号を持っていますか?」と問えば、「あるよ~」だって!なんだか掘り出し物を見つけた気分だった。「どうもありがとうね~。」伯父さんが言い、「新号も楽しみにしてますね!」と私。すると伯父さんはまた満面の笑みを浮かべて、嬉しそうに週末の販売場所を念押し。ありがとうね、またよろしくね。。。鯱とか竜の試合当日、スタジアムの前の道路で売ることが出来無いのだろうか、鯱が告知することはで出来無いのだろうか。。。

◆夕方、退社しようと席を立ち荷物を纏めたところ、はす向かいの席のK子ちゃん(広報担当)が話しかけてきました。「鯱(とら)さん、『The Big Issue 』を買ってみえるんですか?」 「つい最近知ったばかりなんだけど、いい話だと思ってね。えへへ。」・・・正直、この会社にそんな風に関心を持ってくれる人など居ないと思ってたのだけど、K子ちゃんなら頷ける。「偉いですね、私なんか躊躇しちゃってどうしても立ち止まれなくて。。。」そういうK子ちゃんとしばし歓談。「今度一緒に買いに行こっか。」「そうですね、、、うーん、でもやっぱりなかなか勇気がなくて、、、ダメですね私。。。」買ったばかりのオバマ氏が表紙を飾る冊子を示して、「We Can Change!!」と言い2人で笑う。心安くして帰宅し、The Big Issue を読んでいたら、「今月の人」に取り上げられた販売員の言葉に、大いに己を恥じることになった。その販売員さんは言う。『初めて買う方は「ホームレスへのいくらかの足しになれば」など、一種の憐れみを持ってるはず。純粋にThe Big Issue が本の中身、コンテンツだけで売れて欲しい。。。』 頭をガツンと打たれた気分だった。。。(駄目だなぁ、私は。。。馬鹿だなぁ、私は。。。) 確かに、「困っている人を助けたい」など、何とおこがましい態度だろう。。。凹み、滲み、懸命に保ちつつ読んだ『特集 道に迷ったら虫に聞け』は、とても良かった。この特集を読んでいたら、数年前から部屋に住み着いている小さな蜘蛛を思いました。決まって洗濯物を畳んでいるときに現われ、こちらの様子を伺いながら戯れる様子は、とても和む。 「潰しては可哀想」と隅に追いやるのだけど、また戯れる。時折指に乗せて慈しんでいるつもりだったのに、それは身体的・心理的優位に立った馬鹿な私の虚像。小さな蜘蛛の命と人間の命とに差があるなら教えて欲しい。最近、部屋に居るハズの蜘蛛を見ない、愛想を尽かされたのは私の方なのだろう。。。

◆(我が社にとっては)4連休明けの今日、いつもより10分早く家を出て、会社に向かう前にThe Big Issue最新号を求めに行った。3度目、見慣れてきた伯父さんがそこに居る。「おはようございます。」と先に言ってくれたのは伯父さんだった。私だって見計らっていたのにさっ。続ける言葉、、、「寒くなりましたね、身体を壊さないでくださいね。」っを用意していたのだけど、先に言われてしまった。(どう考えても私の台詞じゃないか、伯父さんは家が無いのに。) まったく驚いてしまって、二の句が継げ無い私に、伯父さんは3度目の易さなのか、「風邪なんか引いてぶっ倒れたら仕事なんか出来無いよ、寒いから気をつけてね~」っと元気に笑う。お金を渡す時に触れた伯父さんの掌は、あんなに冷たかったのに。。。掌に刻まれた溝という溝に、黒いモノが染みていたのを見たのだけど、伯父さんは「今日もお仕事頑張ってくださいよ!」そう言って笑った。

和んだけどやっぱり滲んだ。
懸命な人ほど滲んでくるものなのだろうか、境遇が薄くなってる人ほど和ませるものなのだろうか?
伯父さんに押し返された感じだった。

「簡単ではないよねぇ。。。」

そんな言葉が聞こえてきそうだった。

(伯父さん強いね、伯父さん強いね)

なぜ私の方が滲んで醜くなるのだろう。


Laura Pausini y Juanes Mi libre cancion


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昨日、会社に「『特定サービス産業実態調査』をお願いします。」と、年配女性が訪れました。
経済産業省からの調査依頼です。

まったくもう!

財務省からも内閣府からも国土交通省からも、さまざまな調査依頼があって、毎度毎度同じ様な回答を繰り返しています。
見事な縦割り行政で、各省との連携が全く無いことに呆れちゃう。
調査票と共に謝礼品(事務用品セット)を受け取ったのだけど、これ、突き返したら協力しなくてもいいのかしらん?

席に戻って調査票を開けたところ、こんなものが入っていました。

200910242014000.jpg統計法第18条に基づく特定サービス実態調査規則4条の規定により、
平成21年11月1日現在で実施する特定サービス産業実態調査(期間統計調査)の調査対象事業所として、貴社を指定しましたので御協力ください。

株式会社 名古屋グランパスエイ
              ト様


っとある。

な、なんなんだ、この上から目線はっ!
なんなんだこの社名の最後の改行はっ!均等割付も出来んのカッ!

イライライラ。

どこの民間企業に、取引上お願い事する立場でありながら、こんな上から目線で許される会社があるだろう。
まったく、お役所様サマである。

スポット調査はそりゃ必要だとは思うけど、この文言には神経が逆撫でされる。

「指定書」には、ご丁寧に経済産業大臣印まで押印されてる。
そして、文具セット(1,300円相当)と、昨年度の調査結果冊子。

これを失くしたら結構な財源になるんじゃないの?
そう思ったらムカムカ。

調査をする以上、その総括をしなければいけないのは当然だけど、別に冊子でなくてもいいじゃん。
我が社には全く無用な産物だから即ゴミ箱行き。ご愁傷様。
HPでダウンロード出来れば十分ではないか。それだけでコストダウンになる。
存外に高価な事務用品セットなど要らないから、依頼書に平身低頭な「お願いします」の一言があればいいじゃない。

「また余計な仕事じゃん!税金の無駄遣い~っ!」っとプリプリ怒っていたら、上司がやってくれるそうな。
んまー、珍しい。
感謝の意を込めて、頂いた文具セットを上司に恭しく進呈すると、、、意外に喜んでいた(笑)。オホ!

そんなこともあって、今しきりに言われてる『お金(財源)がない!』と言うことに関して少々思ったことを書いてみます。
疎いけども。

『社会保障をはじめとした国・地方のサービスが失われている昨今である以上、増税には賛成できない!』

それが民意かもしれないけれど、しかしね、

「公共サービスが受けられ無いなら増税反対」

と言うなら、満足な公共サービスを受けられなくてもいいって論理になる。
それって違うよね。

借金大国だから、こんな不況だからと国の歳出を減らして、財政再建を、、、という声がチラホラ聞こえるけど、
財政再建などは好況の時にすることではなかろうか。
こんな時期だからこそ、歳出を恐れてはいけないと思う。
もちろんムダ遣いは論外だけど。

国債の発行、、、結構じゃないの。

政府もメディアも、『日本が抱える借金は、老人から乳幼児に至るまで一人頭600万円にのぼり、、、』などと言い、国債の増発が絶対悪のように言うけど、全く意味がわからない。
そもそも国債って、国が国民(裕福層)から借りたお金。
裕福層が債権者で、債務者はあくまでも国であって、国民全体が債務者ではないのに、なんで非裕福層を含めたそんな頭割りの債務(借金)計算になるの?
確かに、国債(借金)は国民からの税金で返済するのだけど、アタシは国債など持っていない。
資金に余裕がある人だけの債権のハズ。
国の債務・裕福層の債権のため、なぜ非裕福層が増税を強いられなくてはいけないんだろう?

そんなことのために、なぜ社会保障が見送られるの?

財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書) 神野直彦:著

この本の中にこんな記述があります。

(引用開始)
国民からとりたてた税金を、国債の借金返しに使えば、一般の国民から税金をとって豊かな人々にお金を配分してしまうという現象になるのです。

現在日本でおこなわれようとしている、財政再建のために消費税を増税しようという政策は、この典型です。なぜなら、消費税は負担が逆進的で、貧しい人に負担が大きく、豊かな人に負担が小さいからです。税金で貧しい人々に負担を求め、国債を持っている豊かな人々にお金を配分することになるわけです。
(引用終了)

誰でもわかる理論デス。(ってか、ジュニア書なのだ ^^;)

日本の貧困率が15.7%に達し、自殺者は年間3万人。
その苦しさから一刻も早く逃れたい国民に選ばれた現政権は、母子加算を復活するからかわりに高校等就学費や学習支援費を廃止しようとしてる。
しきりに財源が無いからと政府もメディアも言ってる。
裕福層が彼らを牛耳り、非裕福層虐めを加速してる。。。

汚辱にまみれてるくせに、彼らは平気で「自己責任論」を展開していくのだろう。
A層にだけ許される市場原理的ファシズム。


しかしながら、虐げられて路上に放り出された人々だって、何もかも社会が悪いと思ってはいません。
もう一度立ち上がって、社会に復帰しようと頑張っている人が増えているんです。

冊子の 「THE BIG ISSUE」 をご存知でしょうか。


実は私も昨日初めて知りました。

pic_cover.jpg









最新号は129号で10月15日発売。
毎月15日と30日に発売される刊行冊子です。

最近チラチラと色んなブログで取り上げ始められており、その表紙から女性向けファッション雑誌かと思っていたので、あまり興味を覚えずスルーしていました。
ですが、この冊子の意義の深さを知って、大いに感銘を受けました。
ですから、どうか皆さん、買って手に取ってみてください。

この冊子、本屋さんで売ってるモノではありません。
街頭で売られてる冊子です。

この冊子を売ってるのは、路上生活の人々なんです。
40頁弱のこの冊子は300円。
これをやんごとなき事由で社会から疎外されてしまった、ホームレスの人々が街角で売っているのです。

この冊子は、1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊されました。ホームレスの人々の救済(チャリティ)ではなく、彼らに仕事を提供し自立を応援しています。

冊子の原価は140円。
路上生活者はそれを各自で仕入れ、定価300円で販売します。
利益は1冊あたり160円。

売れた冊数の利益が、そのまま路上生活者の懐に入ります。
目標販売数は1日30冊。
4,000円弱の利益があれば、路上生活から簡易宿泊所へ移行できます。
コンビニやファーストフード店の消費期限切れ食品を漁る生活から、堂々とお弁当を買い求めることが出来ます。
販売部数を増やすことが出来れば、敷金を溜めてアパートを借り、安住の地を得ます。
住所を得ることで就職活動が出来るようになります。

働きたいのに働く場を取り上げられ、路上生活を余儀なくされた方々を、施しという形ではなく、徐々に社会復帰させていくしくみで、彼らと社会を繋げる非常に有意義な冊子だと思います。
ネットでその存在を知り、じっくり読みんでました。

日本でも、世界でも注目されるアーティストが表紙を飾り、インタビューに応えています。
驚くほど多くの人々が、自分の目線で社会を見つめる様が綴られており、40頁弱の冊子の内容の濃さは読む価値ありと感じました。

とっさに販売場所を調べてみると、、、なんと会社から歩いて5分くらいの場所に販売員が居ると知り、お昼の休憩時間に行ってみました。。。

「あれ、、、居ないなぁ」

今日は仕入れ部数を売り切ってしまったのだろうか。身体をこわして休んでいるんだろうか、ご飯を食べに行ってるんだろうか、、、。
少し諦めて昼食を済ませ、また同じ場所を探したところ、、、

見つけました。

少し薄汚れた服を着た50代半ばと思われる男性が、置き去られた自転車群のど真ん中に立っていました。
もう、これじゃ自転車泥棒に間違われかねないよ。。。^^;

絶対に見つけて、絶対に買おうと思っていたので、まっすぐにその人に向かう。
お昼どきの名古屋栄、中区役所前。
サラリーマンでごった返しているけれど、誰も彼に見向きはしない。
人の目なんか気にならない。何の躊躇もなく行けた。
これは自分でも意外で嬉しかった。

「一部ください。300円ですよね。」

今日、おじさんは何部売ることができたんだろ?

「はいはい、ありがとうね。またよろしくね。」

おじさんは、今までどういう仕事をしてきたんだろ?
かつては上司も同僚も部下もいただろうに、今は声を発することもなく、無表情でひっそりと冊子を掲げて立っているだけ。。。

「今日ね、初めてこの本のこと知ったんですよ。また買いに来ますね。」

そう言ったとたん、無表情だったおじさんの顔がはじけました。
ニッコリ笑って、

「ありがとうねぇ、ここで売ってるから。あ、名古屋だけの通信号もあるから、持ってって。何処で売ってるかも書いてあるからねぇ。またよろしくね。」

最近見た人の笑顔で、一番忘れられない表情。
何故かまた会いたくなるような丁寧で優しい言葉に、私のほうが癒される思いがしました。

冊子をパラパラと読み進め、最後の頁に近づくと、なんとなく寂しくなってる自分が不思議でした。
もっと読んでいたい、、、そんな感じ。

冊子の最後の方に、「今月の人」と題して、なぜ路上に放り出されることになったのか、この「THE BIG ISSUE」を売るようになってどんな変化があったかという、販売員自らの体験談が載っています。

読んでいて、涙が止まりませんでした。
この部分だけでも300円の価値はある、いや、それ以上にあります。

彼らを助けなければ。

大いに気持ちが揺さぶられました。

彼らは決して諦めていない。
世間からどれほど冷たい「自己責任論」を押し付けられても、その「自己責任論」がどれほど不当であっても、
彼らは「いやいや、僕も悪かったから反省しなくちゃいけませんよ。」そう言って笑うのです。

彼らは追い詰められているのに。
彼らは彼らなりに、もう一度自分の足で立とうと、もう一度社会復帰しようと懸命に冊子を売るのです。

誰とも話をすることない生活が続けば、そりゃ健全な者だって時を経る毎に滅入りますよね。
なんとか人との繋がりを保とうと彼らは購入者の一言を欲し、商取引をすることで社会の一員であることを再認識し、歩幅は狭くても歩み始めています。
購買者とのたった一言の会話が、彼らの生活と精神の支えとなっています。

そんな彼らをどうか応援してください。
最新号以外のバックナンバーは通販も可能ですけど、販売員が在庫を持ってることもあるそうなので、どうか彼等から直接買ってください。

そして少しでもいいので、会話をしてください。

・売り始めてどれくらいになるの?
・どう、今日は売れてるの?
・先号はおじさんの話が載ってたね!


ホームレスの人と話したのは初めてだった。
でも、悪く無い。
何かのきっかけで話しが出来るなら、そんなことで「おじさん」だって今尚、社会の一員だと思い起こしてくれるなら。

この冊子とその意義の認知度は、関東圏ではそこそこ高いと思いますが、名古屋はまだまだ。
2006年に販売開始ですから。

もっとより多くの人に知って欲しい。
路上生活者にも、社会に頼らず自立しようとしている人がいるんだってことを知って欲しい。
彼らはずっと立ったまま、座ることはありません。
一旦座ってしまうと、公共地の占拠とみなされるので、道路占有料が課せられるのだそうです。
だから道路以外の公共施設にも私有地にも入りません。

もうすぐ寒い冬がやってきます。
バックナンバーの「今月の人」の記事の中に、

一見派手な女子高生がね、ポケットから使い捨てカイロを出して握らせてくれてね、『がんばってくださいね!』と声をかけてくれた時は、本当に嬉しかった。「生きてて良かった。」そう思いました。

そんな体験談がありました。


THE BIG ISSUE

この団体の活動にはこんなものもある。

野武士JAPAN

路上生活者によるサッカーチームがあるらしい。

ホームレス問題に象徴される日本の貧困問題について、より多くの人が関心を持ち、身近な問題として考えてもらうきっかけをつくります。また、当事者であるホームレスの人びとのポジティブな活動を応援することを通して、彼らとともに日本の社会が元気と希望を共有できるプロジェクトにしたいと願っています。

サッカーなんてボール一つあればいいもんね。

なんか、、、私にもこの活動を通して、社会に積極的に参加出来ることがあるんじゃないかと思えてきました。
そう思うと少し楽しくもあります。

さて、どこから始めましょうか。。。


THE BIG ISSUE(大きな課題)が
THE BIG ISSUE(意義ある刊行物)によって
THE BIG ISSUE(多大な成果)となりますよう!


おつかれさまの国 - 斉藤和義 -不完全版♪


 

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