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「なんのために、こげん苦しみばデウスさまはおらになさっとやろか」
それから彼は恨めしそうな眼を私にふりむけて言ったのです。
「パードレ、おらたちあ、なあんも悪いことばしとらんとに」
この本を初めて読んだのは高2の時でした。
慕っていた従姉が亡くなり、養父が病に倒れたという背景はあったものの、この本を読むきっかけとなったのは、この本が大ベストセラーとなって、世界の十数カ国に翻訳され出版されており、当時夢中になっていたロックバンドQUEENのドラマー、ロジャー・テイラーが来日時に携行し愛読していたと聞いたから。
はい、完璧なミーハーでしたが、イギリス人が読む日本文学を、日本人が読まなくて何とする!なんて思いもありました。「沈黙」はわたしにとって逆輸入でした。
私にとって、初めてガツンときた文学でした。
何故神は沈黙したもうか。。。
これがこの小説テーマなのですが、当時、自分が置かれていた環境がまさにこの問いの真っ只中でしたので(無論、小娘だったからそう思ったのです)、立て続けに3回読み返したのを覚えています。
受験対策の模試にも用いられ、翌年の現国の教科書に一部が掲載されたのを見たときは、思わずニンマリしました。
(余談ですけど、私的なことで高校時代は全く勉強意欲がありませんでしたが、たまたま目にしたものが試験に出るってことで大いに役立ちました・笑)。
この小説は、聖書とは違う意味で私の別のバイブルとも言えます。
キリスト教に何の造詣もなく、日本史の授業で「隠れ切支丹」の存在は知っていましたが、史実とはいえ遠い過去の一頁のような出来事でありながら、それを知らずに無感覚で読んだ覚えがあります。
その後、何度も何度も読み返しましたが、心境の変化があって(笑)教会に通うようになると、教会のリーダー達(アメリカ人)は遠藤作品を全否定し、読むべきでないと言っていました。
アタシはこの作品がきっかけで、キリスト教に興味を持ったのに(笑)。
初めて読んだ「沈黙」の文庫は今は行方が知れなくて、書店で買い求めました。
初刊は昭和41年3月、生まれる前のこと。
新潮から文庫として出版されたのが昭和56年10月、買い求めて手にした文庫には、昨年の5月四十八刷とあります。
化け物といっていいくらいのベストセラーだと思いますね。。。
信仰ってなんだろう。
「沈黙」に描かれた江戸初期(島原の乱の少し後)では、隠れ切支丹達は、【神】は応えるものだと思っていたのでしょうか。
およそ4百年前のことです。
今なら笑ってしまえるほど遠い昔のことなんですけど、異端の神に救いを求めた貧しい民達は、愚かだったのでしょうか、、、。
政治(幕府)にも、旦那寺にも救いを見出せなかったから、人は全て平等だと説く新しい神に飛びついてしまったのですが、幕府が異教徒を取り締まらなかったら日本は植民地になっていたと思います。
けど、虐げられている人々にとっては、救いの手を差し伸べてくれるなら、異教徒でも外国人でも良かったはず。
GENPATSU止めてください。
年貢(消費税)の切り上げ、止めてください。
物価の高騰を抑えてください。
人も家畜も殺さないでください。
老害を撒き散らすことしか能がない腐臭漂う政治家が、震災は神の仕業と言ったとか。
おばかさん!
傲慢が嵩じて、神になろうとしたのはキサマたち政治家ではないか。
神の如き権利を主張しその権力を行使するくせに、負うべき義務と責任は神の所為にするなんて呆れた外道だ。
震災から3ヶ月になろうとしているのに、未だ不自由な生活を強いられている人々が求める福音は、内閣不信任案に象徴される政局ではないはずなんだけど。。。
永田町が騒がしいけど、庶民はどう転んでも踏み絵を踏まされる。
後継者を示せない馬鹿馬鹿しい菅降ろし劇。
放射線物質がダダ漏れで、日本国内の問題で済まされない事態になっても尚、脳天気でいられる政府って。。。
老若男女問わず、罪無き人が十字架にかけれらているっていうのにさっ。
QUEENが開拓時代を歌ったのがこれ。
カントリー調でなかなか好きだったけれど、今は嫌い。
開拓とか進出とか言うと、そりゃ聞こえは良いさね。。。
いきなり開拓とか進出とか言われて、目の色も髪の色も違う人に押しかけられた人々は、客人が実は侵略者だったってことを後々になって知る。
グローバル化という耳慣れない言葉が「思想の侵略」ってことも知らずに。
一応先進国の異名をとる日本が、政治において大混乱しているってことを内外に大きく宣伝しちゃってて、ホントに馬鹿じゃないかと思う。
他国の内乱に色めき立つのは、いつもメリケンさんなのにさっ。
http://mainichi.jp:80/select/wadai/news/20110530k0000m040141000c.html
とらよしさんが遠藤周作を読まれた頃は、教室に冷房などありえない話だったと思いますが、いまはさすがに、そういう時代でもないですからね…
もっとも適温調節とか、なるべくつけないとか、そういう努力は高校生にも教えるべきだとは思いますが、全部切れというのは、はたしてどうなんでしょう。。。
コメントありがとうございます。
大好きな知事・冷房のワードでピンときました(笑)。
大阪の橋下知事を気取ってみたのでしょうけど、とんだKY発言でした。
格好悪いったらないですね。(あっかんべーなんて気持ちでした・笑)。
愛知出身の大村氏が名古屋の真夏の酷暑を知らないわけはないでしょうに、本当に窓を開けられない教室で冷房を止めたりしたら死者が出ますって。
まずはご自分の執務室で実施してから発言してもらいたいものです。
電車や商業施設なんかは冷え過ぎなのに、なぜ第一声が公立高校なんでしょう。(ぷんぷん!)
折りしも本日は、以前教えていただいた保育所の待機児童の記事が中日新聞にありました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011060190091948.html
ムラムラツインズの片割れが、この事態にどう対処するのでしょう。
ご紹介いただいた動画のようなことにならなければいいのですが。。。
はぁ~、何とも冷たい社会ですね。。。
もちろん「沈黙」のハードカバーありましたよ。
高校のときに読んだ覚えがあります。
今振り返ると、母はあの頃なにか心に大きな荷物を抱えていたのかもと思ったりします。
自分自身の力ではどうすることも出来ない、とてつもない外からの大きな流れ。いまどきの言葉を使えば「生かされている」ということでしょうか。
その力をいつも感じて生きることが大切だと教えてもらったのがこの「沈黙」。そんな気がします。
50歳の今、もう一度読みたいなぁと思いました♪
コメントありがとうございます。
遠藤周作さんの作品には、どっぷり浸かりましたね。氏の作品ばかり読んでた時期もありました。
その作品の多くは「贖罪」がテーマで、晩年は「死生観」になっていったように思います。
人は何か畏怖すべき力によって生かされていると思ってます。その正体が、自然か、摂理か、神かなのかはわかりませんけど。
ただ、細々と精一杯生きている者に襲い掛かる権力(体制)には大いに抗いたいと思った人々がおりまして、それが隠れ切支丹達でした。
死をも恐れず勇敢に(?)逝った彼らは、一体何を守ろうとしたのでしょうね。。。
現世の地獄より死後の楽園を望むほど、生きることが過酷な時代だったのだろうと推測しますが、なんだか現在はその時代と大して変わらないようにも思えちゃいます。
>50歳の今、もう一度読みたいなぁと思いました♪
沈黙のハードカバー本なんて、超レアではないですか!
学生時代に読まれた時とは、違った感想を持たれるかもしれません。再読お薦めします。
実家の養父の書棚に、「鉄の首枷(くびかせ)」という遠藤周作さんの本(ハードカバー)がありました。
キリシタン大名「小西行長」を描いた作品なのですが、このテーマは面従腹背(笑)。
年齢を重ねて、私もこういう芸当が出来るようになったように思います(笑)。
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