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藤永先生の「私の闇の奥」を欠かさず読むようになって2年以上経つでしょうか。
中東・アフリカ・中南米諸国が、如何に欧米諸国の武器と資本原理主義、人種差別の犠牲になってきたかを、とても分かり易く怒りをもって暴いてくださっています。
3月11日の東日本大震災直後も、フランスがリビアを空爆したことを取り上げ、リビア・ホンジュラス・ハイチについて書き続けておられます。
まだご覧になっていない方は、まず今年の3月くらいからのブログ記事をお読みすることをお薦めします。
リビアで引き起こされた惨劇が手に取るようにわかります。

特に7月27日の記事「現代アメリカの五人の悪女(3)」は必読だと思います。中盤にこう書かれています。

◆7月15日、アメリカは公式に反カダフィ勢力TNCを、リビアを代表する正式の政治組織として承認しましたが、そのTNCについて、ネグロポンテは「まだ正体がはっきりしないから良く見極める必要がある」とか「カダフィが倒れた後にこそ、本当に大変な仕事が始まる」とか言っています。これはアメリカ政府の自信の無さを告白しているのではなく、その逆で、「今の反カダフィ勢力にはアメリカにとって好ましくない者どもも入っているが、彼らもカダフィ打倒に利用し、その後は排除して最も好ましい傀儡政権をつくる」という目論みを語っているのです。◆

今から3ヶ月前に書かれたことが、現実になったと思ったのがこのニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000161-jij-int

カダフィ大佐殺害者を起訴へ=リビア
時事通信 10月27日(木)23時12分配信

 【ベンガジ(リビア)AFP=時事】リビアを暫定統治する国民評議会のゴガ副代表は27日、同国東部ベンガジで記者会見し、元最高指導者カダフィ大佐を殺害した者を起訴する方針を明らかにした。
 同副代表は「既に捜査に乗り出している。われわれは捕虜の扱いに関する倫理規定を通達しており、(大佐殺害は)個人的な犯行だと確信している」と強調。「(殺害に)関与した者は誰であれ、公正な裁きにかけられるだろう」と述べた。


カダフィ大佐が所有していた黄金の銃を嬉々として掲げる少年がいたけれど、犯人は別人かな。
どうせカダフィに懸賞金でもかけて殺させたのだろう。快く思わない邪魔者にだけ耳打ちしたのだろう。
オサマ・ビン・ラディンと状況が似てる。
カダフィは確かに殺戮も行いましたが、自国民を手厚く守っていたことも事実です。

http://dissidentvoice.org/2011/07/35312/

これらの記事を読むと殺人は絶対悪だと認めながら、カダフィの狂気など、欧米諸国の狂気に匹敵するようなものでは無いと思う自分もいます。


2011年
5月13日 リビア中部ブレガでNATO軍の空爆 民間人16名死亡、40人負傷
6月18日 NATOトリポリ住宅地空爆 子どもを含む9名死亡、18人負傷
6月19日 同日未明NATOトリポリ空爆、子ども2名を含む民間人7名死亡
6月26日 東部都市ブレガの製パン所とレストランをNATO空爆、民間人15名死亡、20名以上負傷
8月10日 NATOリビア国内の村(シルテ?)空爆、女性と子どもを含む民間人85名死亡

報道された5回の空爆だけでも子供を含む民間人の100名以上が死亡。NATO軍がリビアで行った出撃回数は 2万6000回、空爆は1万回とも言われています。
なんでカダフィだけが独裁者ってだけで憎まれるわけ?
欧米諸国、特にアメリカが言う「独裁者」というのは、アメリカの収奪を阻止しようと、外資を断固として入れない施政者のことを言うのでしょう。
カダフィの非人道的振る舞いを、NATOが反カダフィ派を支援し人道的に制裁を下したってことになってるけど、気分が果てしなく重い。

日本のマスコミがアフリカ・中東情勢を伝えないのは、アメリカの息がかかっているという陰謀論より、視聴率が稼げないからってことだと思う。視聴率が稼げないから不勉強でいいやってことなんだと思う。
20年以上前のイラン・イラク戦争や湾岸戦争の時なんかは、日本のメディアも毎日トップニュースで扱っていて、あらゆるメディアが大きく報じていたからこそ世間の目も集まっていたんじゃないかな。その頃も欧米寄りではあったかもしれないけど、決して現在のように無関心ではなかった。
「あ、今これ、知っておかないと。」そう思うくらいに、報道に背を押されていたような気がします。

イラン・イラク戦争で思い出しました。
昔のブログでも取り上げたことがあったけど。。。




東日本大震災に、友好国として3月19日には救援隊33名、4月4日には多大な物資を送ってくれました。
そしてトルコが今、先日の大震災で死者570人の大惨事となりました。

日本政府の対応がこちら。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%c8%a5%eb%a5%b3&k=201110/2011102600016
 

トルコに緊急援助=政府
 外務省は25日、地震で被害を受けたトルコの要請を受け、国際協力機構(JICA)を通じて3000万円を上限にテントなどの緊急援助物資を送ると発表した。トルコ政府と協議しながら追加支援も検討する。 (2011/10/26-00:55)

 

上限3,000万円って、、、二桁くらい違いませんかねぇ?
そういえば、湾岸戦争の時は連合軍に90億ドルの支援をして、「日本は金だけ出して何もしない」なんて叩かれてたっけ。
今はそんなお金も無いのに、どこぞに自衛隊を派遣する方のが大事なんですかねぇ。。。

10月29日は、友好国トルコの建国記念日です。

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