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green thumb = 緑の親指 = 園芸の才に長けた人 の意
今思うと、遠い昔のようで本当だったのかと疑ってしまうけど(笑)、結婚していた頃、南向きの中古の小さなマイホームを手に入れて、日当たり抜群の庭で草木をいじっていたこともありました。
園芸初心者だったので、小さな草花ばかりだったけど。
生垣に山茶花を埋け、アーチから玄関へのアプローチにマリーゴールドで飾り、ウッドデッキにビオラとポーチュラカの鉢植え。
庭の奥に山椒の木と紫陽花・牡丹、その手前に多種のハーブ、もっと手前には勿忘草と桜草。アーチの両側には沈丁花と金木犀だったかな。
見事な薔薇を咲かせた誰かさんとは大違いだけれど、初心者のワリには、どの植物も皆ぐんぐん成長しました。
季節ごとに美しく花を咲かせ、目に鮮やかで香り芳しく、植物に触れるのが楽しくその成長が嬉しい毎日でした。
そんな頃に2度目の転職で採用されたのが、地元の中古自動車屋さん。
展示場は広くショールームは燦々と明るくて好印象。
だったのですけどね、、、ディスプレイされている観葉植物が、どれもこれも無残な姿を晒しておりました。
それだけでリースしているのではなく、創立記念とか、売り上げ達成の褒章として贈られたモノだとわかる。
私は当時26・7歳で、まだまだ若いと思っていたのに、従業員の大半が20代前半(笑)。
販売と修理工場もあった会社で、整備工場で働いているのは、高校中退したり喧嘩ばかりしているような
「やんちゃ」なコ。
なんだか怖い印象のコ達ばかりだったので、こんなオバサンなど受け入れてもらえないだろうと出勤の初日から、正直、気分が重くなりました。
その、やんちゃなコが多い整備部門に配属されて、そこの経理を任されたのだけれど、仕事が無い!(笑)
市街地からは離れているし、展示場は広いものの、目玉になるような車はほとんど無い。
車検や修理のために来るお客さんなど、月に20件あるかないか。
一日一人お客さんが来る程度だったので、業務の引継ぎと説明など初日の半日で終わってしまい、後は暇で暇で退屈で退屈で、事務所を眺めてぼーっと過ごしただけ。
やっと退社時間になったのだけど、周りには誰も居ない。勝手に帰るワケにもいかず、時間をもてあましていたところ、整備のベテラン社員さん(おじいちゃん)が、
「今日は初日で気疲れしただろう?早く帰って休むといいよ」
そう声をかけてくれました。
整備部門のコ達は、皆受け持ち車両の整備のために、その日も夜遅くまで残業だと教えてくれたので「はて?帳簿を見ても、車検や修理のお客さんなんて居ないのに、何故残業するのか」と怪訝に思いながらも、その日はとっとと帰宅。さーて、明日から何して暇を潰そうかと考えながら。。。
翌日から1週間、ただただ、整備部門の事務所内の掃除に勤しみました。
壁面収納、小さなキッチン、冷蔵庫に溜まった汚物(としか言いようのないもの)、食器類、古い伝票の整理とファイリング、電話についた手垢も、入り口のガラス戸も、あらゆるところを徹底的に掃除して磨いて、誰にも文句を言わせないほどピカピカにしてやった。。。ってか、それほど暇だったのだ(笑)。
さて、その次は、ここにある数鉢の観葉植物。どの木も、枯れ木同然の姿だった。
寄贈されたのが何時かはわからない。
その時と同じラッピングがまだ鉢を被い、その中に溜まった水は臭気を放っておりました。
もう駄目かもしれない、、、と思いつつも、「どうしてこんなになるまで放っておいたんだっ!」って、なんだか無性に腹が立って、ラッピングを剥がし、中に溜まった水を捨て、枯葉と枯れ枝を大胆に切り落とし、それから丹念に水をやりゆっくりと様子をみた。
何鉢も、何鉢も。
1ヶ月後、どの鉢も緑を取り戻し、ベンジャミンもカポックも、青年の木も、青々とみずみずしい葉をつけ元気になりました。
「生きていた!」
既に朽ちたように枯れていた木々も、死んではいなかった!
日に日に元気になっていく観葉植物を眺めるのが、とても嬉しかった。
自宅でどんどん増えるポーチュラカとベゴニアを株分けして、会社の受付カウンターに置いてみたところ、その頃から来客が格段に増えました。
それが入社2ヶ月くらい経った頃だったでしょうか。
「○○さんって、緑の指持ってるね。」
い・か・に・も・「やんちゃ」そうな整備部門の男の子が私に向かい、にっこりと笑ってそう言ってくれました。
驚いてしまって、
「たまにはお水あげてね。」
そう言うと、
「いつも冷たい麦茶用意してくれてありがとうございます。みんな感謝してます。」
だってさ。
ちょっと怖くて近寄り難かったのだけれど、実はとても素直で真面目な子達ばかり。
少しずつう打ち解けてくれて、悩みを話してくれて、実はワンマンな同族会社に対する愚痴を聞いて慰めているうちに、皆が弟のような存在に思えて放っておけなかった。
「箱根攻めしよう!」ってことで、霧深い中を無謀にも走り回ったこともあったっけ。
ドリフトの極意(?)としてサイドブレーキの操作を教えてもらったこともあったっけ。
もう15年も前の話だけれど。近寄り難いくらい、眼に冷たい光を放っていた当時の彼らの給料は、手取りで11万だった。
これは背徳とも感じつつ彼らに転職を勧め、私もその会社を去った。
長い時が経ち、もう連絡しあうことも無くなってしまいました。
「green thumb」が私にあるなどとは、さらさら思っておりません。
眼前の命ある者を、オブジェと勘違いしない限り、誰もが緑の指を持っているはず。
私はそう信じる。
そうあって欲しいと、強く念じる。
だから祈る。。。
帰り際に、今シーズンのスタジアムグルメの試食品(余り)を「夕食にいかがですか?」などと言われ、数ある試作品から「たこ焼き」を選びました。
思えば、ここ数週間食欲が湧かなくて、野菜たっぷりの豆乳スープばかり。ロクな夕食を摂っておらず一月で体重が3キロも減ってしまい、クラクラしていたところ。
冷め切った「たこ焼き」なんざまるで欲してはいなかったけれど、「ちゃんと食べてますか?」の後輩の言葉にほっこりとなりましてデスね。。。えへへ。
いただいた「たこ焼き」を手に会社を出ようとすると、同僚が「そのお洒落な紙袋の中身は、実は『たこ焼き』でしょ~」と突っ込んでくる。
へ?お洒落な紙袋ってなんだろ?
そう思い、指摘された紙袋を見てみると、鮮やかなスカイブルーに「TIFFANY」とあった。
「たこ焼き入れて何が悪い!」と思いつつ少々笑ふ。
殺伐とした中で、久々に感じた green thumb だった。
少し元気を取り戻すことができました。少し持ち直しました。
ありがとう。。。
私なんぞが癒しを求めてどうするっ!(笑)
今思うと、遠い昔のようで本当だったのかと疑ってしまうけど(笑)、結婚していた頃、南向きの中古の小さなマイホームを手に入れて、日当たり抜群の庭で草木をいじっていたこともありました。
園芸初心者だったので、小さな草花ばかりだったけど。
生垣に山茶花を埋け、アーチから玄関へのアプローチにマリーゴールドで飾り、ウッドデッキにビオラとポーチュラカの鉢植え。
庭の奥に山椒の木と紫陽花・牡丹、その手前に多種のハーブ、もっと手前には勿忘草と桜草。アーチの両側には沈丁花と金木犀だったかな。
見事な薔薇を咲かせた誰かさんとは大違いだけれど、初心者のワリには、どの植物も皆ぐんぐん成長しました。
季節ごとに美しく花を咲かせ、目に鮮やかで香り芳しく、植物に触れるのが楽しくその成長が嬉しい毎日でした。
そんな頃に2度目の転職で採用されたのが、地元の中古自動車屋さん。
展示場は広くショールームは燦々と明るくて好印象。
だったのですけどね、、、ディスプレイされている観葉植物が、どれもこれも無残な姿を晒しておりました。
それだけでリースしているのではなく、創立記念とか、売り上げ達成の褒章として贈られたモノだとわかる。
私は当時26・7歳で、まだまだ若いと思っていたのに、従業員の大半が20代前半(笑)。
販売と修理工場もあった会社で、整備工場で働いているのは、高校中退したり喧嘩ばかりしているような
「やんちゃ」なコ。
なんだか怖い印象のコ達ばかりだったので、こんなオバサンなど受け入れてもらえないだろうと出勤の初日から、正直、気分が重くなりました。
その、やんちゃなコが多い整備部門に配属されて、そこの経理を任されたのだけれど、仕事が無い!(笑)
市街地からは離れているし、展示場は広いものの、目玉になるような車はほとんど無い。
車検や修理のために来るお客さんなど、月に20件あるかないか。
一日一人お客さんが来る程度だったので、業務の引継ぎと説明など初日の半日で終わってしまい、後は暇で暇で退屈で退屈で、事務所を眺めてぼーっと過ごしただけ。
やっと退社時間になったのだけど、周りには誰も居ない。勝手に帰るワケにもいかず、時間をもてあましていたところ、整備のベテラン社員さん(おじいちゃん)が、
「今日は初日で気疲れしただろう?早く帰って休むといいよ」
そう声をかけてくれました。
整備部門のコ達は、皆受け持ち車両の整備のために、その日も夜遅くまで残業だと教えてくれたので「はて?帳簿を見ても、車検や修理のお客さんなんて居ないのに、何故残業するのか」と怪訝に思いながらも、その日はとっとと帰宅。さーて、明日から何して暇を潰そうかと考えながら。。。
翌日から1週間、ただただ、整備部門の事務所内の掃除に勤しみました。
壁面収納、小さなキッチン、冷蔵庫に溜まった汚物(としか言いようのないもの)、食器類、古い伝票の整理とファイリング、電話についた手垢も、入り口のガラス戸も、あらゆるところを徹底的に掃除して磨いて、誰にも文句を言わせないほどピカピカにしてやった。。。ってか、それほど暇だったのだ(笑)。
さて、その次は、ここにある数鉢の観葉植物。どの木も、枯れ木同然の姿だった。
寄贈されたのが何時かはわからない。
その時と同じラッピングがまだ鉢を被い、その中に溜まった水は臭気を放っておりました。
もう駄目かもしれない、、、と思いつつも、「どうしてこんなになるまで放っておいたんだっ!」って、なんだか無性に腹が立って、ラッピングを剥がし、中に溜まった水を捨て、枯葉と枯れ枝を大胆に切り落とし、それから丹念に水をやりゆっくりと様子をみた。
何鉢も、何鉢も。
1ヶ月後、どの鉢も緑を取り戻し、ベンジャミンもカポックも、青年の木も、青々とみずみずしい葉をつけ元気になりました。
「生きていた!」
既に朽ちたように枯れていた木々も、死んではいなかった!
日に日に元気になっていく観葉植物を眺めるのが、とても嬉しかった。
自宅でどんどん増えるポーチュラカとベゴニアを株分けして、会社の受付カウンターに置いてみたところ、その頃から来客が格段に増えました。
それが入社2ヶ月くらい経った頃だったでしょうか。
「○○さんって、緑の指持ってるね。」
い・か・に・も・「やんちゃ」そうな整備部門の男の子が私に向かい、にっこりと笑ってそう言ってくれました。
驚いてしまって、
「たまにはお水あげてね。」
そう言うと、
「いつも冷たい麦茶用意してくれてありがとうございます。みんな感謝してます。」
だってさ。
ちょっと怖くて近寄り難かったのだけれど、実はとても素直で真面目な子達ばかり。
少しずつう打ち解けてくれて、悩みを話してくれて、実はワンマンな同族会社に対する愚痴を聞いて慰めているうちに、皆が弟のような存在に思えて放っておけなかった。
「箱根攻めしよう!」ってことで、霧深い中を無謀にも走り回ったこともあったっけ。
ドリフトの極意(?)としてサイドブレーキの操作を教えてもらったこともあったっけ。
もう15年も前の話だけれど。近寄り難いくらい、眼に冷たい光を放っていた当時の彼らの給料は、手取りで11万だった。
これは背徳とも感じつつ彼らに転職を勧め、私もその会社を去った。
長い時が経ち、もう連絡しあうことも無くなってしまいました。
「green thumb」が私にあるなどとは、さらさら思っておりません。
眼前の命ある者を、オブジェと勘違いしない限り、誰もが緑の指を持っているはず。
私はそう信じる。
そうあって欲しいと、強く念じる。
だから祈る。。。
帰り際に、今シーズンのスタジアムグルメの試食品(余り)を「夕食にいかがですか?」などと言われ、数ある試作品から「たこ焼き」を選びました。
思えば、ここ数週間食欲が湧かなくて、野菜たっぷりの豆乳スープばかり。ロクな夕食を摂っておらず一月で体重が3キロも減ってしまい、クラクラしていたところ。
冷め切った「たこ焼き」なんざまるで欲してはいなかったけれど、「ちゃんと食べてますか?」の後輩の言葉にほっこりとなりましてデスね。。。えへへ。
いただいた「たこ焼き」を手に会社を出ようとすると、同僚が「そのお洒落な紙袋の中身は、実は『たこ焼き』でしょ~」と突っ込んでくる。
へ?お洒落な紙袋ってなんだろ?
そう思い、指摘された紙袋を見てみると、鮮やかなスカイブルーに「TIFFANY」とあった。
「たこ焼き入れて何が悪い!」と思いつつ少々笑ふ。
殺伐とした中で、久々に感じた green thumb だった。
少し元気を取り戻すことができました。少し持ち直しました。
ありがとう。。。
私なんぞが癒しを求めてどうするっ!(笑)
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激務!!
いえいえ!「中高年」の女性にこそ癒しは必要です!!
ほんの2週間前まで、背丈より高く雪がつもっていた我が庭も、隙間から緑をのぞかせるようになってきました。
一番最初の花はクロッカス。昨日から咲き始めました。
5年前までは、クリスマスローズとかスノードロップなどを玄関先に飾ったりしたのだけど、すっかりそんな元気はなくしてしまった。
4月の下旬に咲くチューリップも植えっぱなしにしているものだから、今年もみっともないことになると思う。
毎年花後に球根を掘りあげて、消毒し、秋に「兵隊のように」整然と植え直さなければ美しいチューリップ畑にならないのさ。
それでもインパチェンスとコスモスとカンナとマリーゴールドの苗を各50以上、種苗会社に注文してしまった。
それから、100近いダリアの球根を植え、30近いクレマチスの棚を作らねばならない。
これから週末が死ぬほど忙しい。春はうれしいのだけれど、少し疲れる。
忘れてた。もっとも大変なのが芝だ。あやつを濃い緑色にするには指先なんかでは済まない。全身全霊で取り組まねば、すぐに雑草畑になるのさ。
Re:激務!!
>donjara様
わざわざ「中高年」の女性と強調されるのは忌々しく思いますけど(笑)、コメントありがとうございます。
それにしても、北海道のスケールはやっぱり違いますね。
どんだけ~っ的な膨大な球根と苗に驚いております。
けど、その球根と苗が見事に開花すれば、それは圧巻でしょう。
ここはひとつ、人々の目を楽しませるためにも、雪かきに引き続く重労働、ご苦労でしょうが疲れてくださいませ^^
うちは、ハーブのミントがどんどん増えました。
あやつも雑草だとはずっと後になって知りました(笑)。
わざわざ「中高年」の女性と強調されるのは忌々しく思いますけど(笑)、コメントありがとうございます。
それにしても、北海道のスケールはやっぱり違いますね。
どんだけ~っ的な膨大な球根と苗に驚いております。
けど、その球根と苗が見事に開花すれば、それは圧巻でしょう。
ここはひとつ、人々の目を楽しませるためにも、雪かきに引き続く重労働、ご苦労でしょうが疲れてくださいませ^^
うちは、ハーブのミントがどんどん増えました。
あやつも雑草だとはずっと後になって知りました(笑)。
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