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先日予告した小学校訪問の報告を、、、っと言っても、そんな大した報告は出来ないので(笑)、当日の流れと感じたままを。

わたくしが担当した小学校にきてくれた3人の選手はこちら


5d312e94.jpeg GKの西村くん 背番号21










602c9c89.jpeg DFの千代反田くん 背番号3










1901ff8c.jpeg MFの吉田くん 背番号34










当日、わたくしは選手よりも先に小学校入り。昨年仕様の練習着(子供用160cm・悲哀)を着込んで準備をしていたら、既に体育館に来ていた子供達がわらわらと寄ってきて、質問攻め。

テンション高いなぁ!!いい眺めだなぁ!!

ここは思いっきり盛り上げちゃおうっと決め込んで、選手が学校体育館に到着するまで、2010年初優勝の年のゴール集を編集したDVDを鑑賞。ゴールした選手の名前を教えたり、誰がアシストしたかの解説を入れたりしながら、ちゃっかり鯱さんチームのチャント(応援)を教え、発声練習。

「なごーやグランパス!!」

サッカー部の子供達だけでなく、皆大はしゃぎしていました。
すごいな、初めて会う私のことを、すんなり受け入れてくれて、言った通りのことをしてくれるなんて。。。
「選手が到着したら、この声援で迎えてあげてね!」

3名の選手が到着すると、待ちかねた子供達から「なごーや グランパス!!」の大声援と大拍手。

到着した選手3人の驚いたような、照れたような、嬉しいような顔に反応したのか、更に子供達の大声援と大拍手。

嬉しくって、楽しくって、幸せな光景。
校長先生も、教頭先生も、今回のイベント担当の教務の先生も、5・6年生の担任の先生も、チャントを叫びながら、同じ思いでいてくださったことでしょう。

なかなか触れ合うことの出来ないJリーガーに、思いっきり触れ合って欲しい、近くで見て欲しい、そう思い、3選手の自己紹介後、「夢を叶えるために必要なこと」のテーマトークの時には、「もっと前に来て、近くに来て」
っと子供達に言うと、にじり寄って来てこの近距離(笑)。
P1010012.JPG 西村選手(以降ニシ)曰く
 みんな元気だなぁ!!
  
 千代反田選手(以降チヨ)曰く、
 そんなに近くに来て、唾飛んでも知らねーぞぉ。




P1010014.JPG リクエストにこたえてリフティングテクニックを披露する吉田選手(以降マキ)。
 「Jリーガーになった気分はどうですか?」の質問には
 
小学生には小学生の、中学生には中学生の、高校生には高校生の夢があるよね、ってか、同じじゃいけないと思うから。それと同じで、僕はプロになったことがゴールじゃなくて、もっと試合に出場すること、そして日本代表になること。
そのために毎日、少しずつでも出来ることをします。

 
P1010013.JPG 319ea65c.jpegP1010032.JPG







事前の打ち合わせの時に先生から、「うちの生徒達は元気が良すぎて、30分も黙って話を聞いていられないかもしれないです(笑)」なんて聞かされましたが、なんのなんの。子供達はずっと3人の選手の話にがぶり寄り。質疑応答の時間も足りなくなってしまうくらいでした。
3時限目の終わりを告げるチャイムで、体育館内での記念撮影。
3人の選手に肩に手を置かれた子供達、公式球を持たせてもらった子供達は、興奮冷めやらぬといったとこ。
4時限目のために校庭へ向かう時にも、子供達がわらわらと3選手を取り囲み、腕をとり、手を繋ぎ、腰に抱きつき、これ以上ないくらいの嬉しさを表現しているようでした。確かに夢のような時間だよね。。。

4時限目は校庭に出て、5・6年生の中に3選手が混じっての対抗試合。
5f030048.jpeg P1010038.JPGP1010040.JPG







選抜された11人×4チームで、7分×2本の対抗試合のあとは、
サッカー部の11人 vs グランパス3選手&教員の混成チームで試合。
先生方はおそろいのピンクのTシャツを着て、なんと、校長先生まで参加してくださいました。
この日を一番楽しみにしてくださっていたのは、校長先生かも(^^)

P1010043.JPG   P1010053.JPG







第1試合 0-0
第2試合 1-1
第3試合 0-3 (NG8&教員チームの勝利)

子供達の試合ではGKのニシくんが前線まであがって来て攻撃参加し、マキくんにボールが渡ると慌てて戻るなんてパフォーマンスをしてくれて、見ているだけでも楽しかったです。
その後は、少し時間が余ってしまったので、ニシくんvs子供達のPK対決。
プレーに参加できなかった1年生~4年生の子供達が参戦。そりゃ取れないわきゃないよね(笑)。
でもその際に、綺麗に股割りしながらボールを弾いたりして、身体の柔軟性をしっかりアピールしてました。
これには子供達も先生もビックリしてましたね。

ニシくんが一人頑張っている時、チヨちゃんとマキちゃんは子供達と談笑。
マキちゃんは6年生に大人気でした。
唯一独身だからかな、、、と思ったけど、そうだ、今期新加入の彼はまだ19歳。
6年生とは9歳しか歳が違わないから、ここにいる誰よりも歳が近いわけだ。「お兄ちゃん」って感じなのかな。

4時限目が終わると給食の時間。
選手達は汗だくだったので(この日の名古屋は夏日といっていいくらいの気温でした)、校長室にて諸先生方に挨拶と着替え。ちょっとしたことなのですが、これも体調管理のためには必須なんです。

給食を共にする、4年生、5年生、6年生のクラスの代表が校長室まで選手を迎えに来て3階の教室へ。
4年生のクラスにはニシくん、5年生のクラスにはマキちゃん、6年生のクラスにはチヨちゃん。
わたくしも6年生のクラスに呼ばれました。配膳の様子がとても面白かったデス。

P1010063.JPG この日の献立はハヤシライス、とうもろこし、牛乳。 
 わたくしにとっても随分久しぶりの給食です。
 いや、30年ぶりを久しぶりとは言わないか(笑)。
 一食228円。
 その値段は30年前と変わっていない気がするけど、もう少し豪華だったような気がする。。。 


P1010064.JPG 教卓で給食を食べることになったチヨくんの絶叫、伝わるかな?
 
 「そんなに盛るなーーーっ!!食えないって!!」
 
 ゴハンをよそう女の子の手元に注目(笑)。実はこれ、減らしているとこ。
 もっとてんこ盛りだったんです、掴みが最高。
 教室中に笑い声が響いていました。

P1010065.JPG 「チヨちゃん、ごはん粒残してる、ダメじゃん!」
 
 なんて突っ込まれてタジタジになってたチヨくんに、担任の先生がイエローカードを出すシーンもあり、みんなで大はしゃぎ。
 
 「チヨちゃん、あそこに居ても全然普通に見える。」
 

わたしの隣にいた女の子がそう言うので、「チヨちゃん、学校の先生の免許持ってるんだよ。」そう言うと、
「わーっ、凄い、ちょー頭いいじゃん、サッカーだけじゃないって凄いね!!」と叫んで、教室中騒然(笑)。

チヨちゃん曰く、「でも僕が持ってるのは高校の教員免許だから、小学校の先生はなれないだよ。」

んじゃ、この雰囲気にはやっぱりタジタジかな(笑)。

P1010073.JPG P1010070.JPGP1010075.JPG




子供達が素敵。
ニシくんを囲み見つめる目、グランパスのポケットガイドに食い入る目、マキちゃんを囲み笑う目。
誰もがキラキラしていました。
いよいよサヨナラって時は、掃除の時間そっちのけで大勢の生徒に惜しまれました。
みんなすぅーっと隣に来て、手を繋いでくるんです。腕をとり、顔を近づけて、何を喋るでもなく笑うんです。
大人が忘れているイニシアチブだと改めて思いました。
 
こうして毎年、名古屋市内を一区ずつ回ろうと努めていますが、全てを回るのはあと十年以上かかります。
再びこの小学校を訪れるのは何時になるやら。。。
それだけに、一生の思い出の一つになれば、忘れられない思い出の一つになればと願ってやみません。
そのためのお手伝いができるなら、努力を惜しみません。

P1010055.JPG



以上、ご報告でした!
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TPPに関するエントリーで、国民!様から膨大な情報と、その情報によってM様からは貴重な感想をいただきました。どうもありがとうございます。
いただいたコメントにお返事するつもりで、また拙いエントリーをあげてみようと書いています。

TPPについて、私は特に農産物における食の安全・食糧自給率の増加・小規模農家の廃業阻止という観点で断固反対の立場でいますが、もう多くの人々の耳に入っていると思いますが、農業だけの話ではありません。

thumb_500_zu01.jpg
TPPの24項目は、国民!さんがおっしゃる通り多岐に渡る問題です。
左の図がその24項目です。、色づけされている「市場アクセス(工業)、市場アクセス(農業)」の2項目が賛成・反対の分野として対立していますが、他の項目を眺めると私達一人一人の生活と切り離して考えることはできません。

黒抜きになっている「投資」と「サービス(金融)」は、もともとTPPには含まれない分野だったそうです。

不気味な項目ばかりが並んでいます。
「知的財産権、競争政策、労働力」、、、この表を見てすぐに感じたのは、これまでに官及び民が習得したノウハウを民間(アメリカ)に売り、その上で競争し収益をあげよってことです。
「貿易保護、貿易円滑化、SPS(検疫、及びそれに付随する措置)」、、、これは自由貿易の意味でしょう。つまりアメリカ様が基準(スタンダード)なのだから、関税も撤廃し、日本では禁止されていた薬品も遺伝子組かえ作物も、黙って受け入れろってことです。

更に気持ちが悪いのが、「紛争解決」って文言。
今後日本でデモが起こり怪我人でも出たりしたら、遠慮なく軍事介入するぞ、って意味なのでしょう。
リビアで起こったことが、いつか日本でも起こりうるのではないでしょうか。

TPPって環太平洋戦略的経済連携協定なんて言われていますが、連携協定などではなく、アメリカによる日本への戦略的圧力と言うべきでしょう。

日米経済調和対話という文書が、アメリカ大使館のHPにあります。お時間のある方は読んでみてください。嫌な気分になること請負いです(笑)。
これって、2008年以降姿を消していた「年次改革要望書」と同じです。

アメリカはレーガン元大統領以降、新自由主義的な政策(市場原理主義)でもってアメリカ国内の社会主義を破壊してきました。その結果、アメリカ国家そのものが破綻寸前になっています。
そんなアメリカの要望を聞いてどうするっ、日本!!

TPP参加なら効果は2・7兆円超…野田首相

野田首相は2日の参院本会議での代表質問で、環太平洋経済連携協定(TPP)に参加した場合の経済効果について、「内閣府の試算では、日本の実質国内総生産が2・7兆円増加するという結果が出ているが、サービスや投資、貿易円滑化などを含めれば、さらに追加的な効果がある」との見通しを示した。

 東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染対策に関連し、「福島県内のすべての学校などに放射線量をリアルタイムで監視できるシステムを構築する」と述べた。2011年度第3次補正予算案で約2500億円を計上した除染についても「迅速な除染を大規模に進めるよう、断固たる決意で取り組む」とし、12年度予算でも財政措置を講じる方針を示した。

(2011年11月2日22時50分  読売新聞)


2.7兆円の効果は10年間の累積だと、10月27日に中野剛志氏がフジTV朝の情報番組「とくダネ!」で暴露していたばかり。ネットでTPPの情報を追っている者にとって、今更こんな遅れた捏造情報を「首相」が給フとは、TPPに真剣に取り組んでいると思えない。対応が笑えるほどふざけてる。

日本のGDP537兆円(年間ですよっ!)に対し、実質2千7億円のTPP効果なんて無いに等しいってこと。

いかに政府が適当に考えてるかっていう好事例です。

すべての原理主義の教義がそうであるように、シカゴ学派はその信奉者にとって、自己完結した世界だった。まず出発点は、自由主義は完璧な科学的システムであり、個々人が自己利益に基づく願望に従って行動することによって、万人にとって最大限の利益が生み出されるという前提にある。すると必然的に、自由市場経済内部で何かまずいこと(インフレ率や失業率の上昇など)が起きるのは市場が真に自由ではなく、なんらかの介入やシステムを歪める要因があるからだ、ということになる。したがって結論は常に同じだった - 基礎的条件をより厳格かつ完全に適用することである。(p70)
ショック・ドクトリン -惨事便乗型資本主義の正体を暴く-
ナオミ・クライン (岩波書店)  生島幸子・村上由見子 訳  より

 
藤永茂先生がご推薦の書籍。中野剛志氏も講演中に引用していましたね。9月前半に日本語訳が出版されたそうなので、早速取り寄せて読んでいます。能天気なアタシは、上巻の序章でもう、面食らっちゃいました。
まず、アメリカCIAによる工作活動なるものが実しやかに囁かれているけれど、思いつきで語られる陰謀論とは全く別の顔を持つ、恐るべき研究・好奇心・実験・情報収集が狂気の下で行われていたことから暴かれていきます。
それが「ショック・ドクトリン」で、大別して2種類あります。「人」に対するショックと「社会」に対するショック。
 
まだ上下2巻からなるこの書籍の上巻も読み終えていないのですが、読み進むうちに、「アメリカは破壊なくして構築できない民族(国)なんだなぁ」ということ。まず、既存のものを徹底的に破壊し、真っ白になった更地に思い描いた理想の人格と国を構築したがる。

新自由主義とTPPについて、薄学ながら私なりの意見を述べたいので、ここではナオミ・クラインの書籍についてはざっと触れるだけにします。

「人」に対するショック・ドクトリンとして、ここで挙げられているのは、患者に精神疾患を誘引する不安定要素を排除すべく、ユーイン・キャメロンというマッドサイエンティストが行った、日に何回にも及ぶ電気ショックと薬物投与、目隠しとヘッドホンを装着させて外部との接触を絶たせ、食事の時間をずらし、時間の感覚を麻痺させていくことで、次第に人は退行現象が起こっていくそうです。これが人格崩壊して「まっさら」になった状態だそうな。ここからは毎日繰り返し繰り返し、自分が社会にとってどれほど有益で愛され望まれているかを語る録音テープを聞かされたのだそうです。不幸にしてこの医者にかかった患者は、皆壊れてしまい、社会復帰はできませんでした。でも、この危険極まりない実験に興味を示したのがCIA。社会主義・共産国家のスパイ(とおもわれる捕虜)の洗脳に使えるのではないかと考えました。ユーイン・キャメロンの狂気の研究は1950-60年代にCIAの資金を得て、秘密裏に行われ、その後その非人道性が非難されたものの、その研究はアブ・グレイブやグァンタナモに引き継がれました。覚えてますか?その研究は、あくまでも拷問ではなく洗脳・マインドコントロールだそうです。憎しみを生む感情を取り去り、「まっさら」になった精神に、CIAに都合の良い情報を聞かせ続けました。グァンタナモはまだ閉鎖されていません。つまりまだ続いてるってことです。

「社会」に対するショック・ドクトリンは、収奪のターゲットである国を内部から崩壊させること。ミルトン・フリードマンというシカゴ大学のこれまたマッドなエコノミスト。この教授の学説に大いに共鳴したのがシカゴ学派。
最近耳にタコが出来るくらい聞かれる「新自由主義」の権化です。彼は国の根幹であるあらゆる面での社会保障をも不要だと断定しました。医療・郵政・教育・年金・治安・国定公園。効率化を容易に持ち込んではならない領域にまで民営化を迫り、税金で培ったのだから、そのノウハウまで民間で共有すべき(差し出せ)とノタマイました。誰も知らない無名のエコノミストが言ったなら、「馬鹿を言うな!」と一蹴されるどころか、耳を傾ける者さえいなかったけれど、売れっ子のフリードマンの言説は、大企業や投資家から支持されました。
社会保障を否定し、累進課税を否定するフリードマンは大企業に支持を受け、持論を益々展開していきました。社会主義的政策により富を築きつつあった、チリ・アルゼンチン・フラジルの社会主義的思想を、教育から打ち壊すテストを始めました。南米のそれらの国々の学生をシカゴ大学に招き、やがて自国で教鞭をとるであろう学生に、徹底的に教え込みました。

1950年代のこれらの試みは、その当時は失敗といえるものでしたが、今でも続いています。アメリカによる破壊活動など、見た目にも明らかです。経済制裁だってそうです。韓国のFTA、日本に突きつけられているTPPもそうです。
他国の経済を破壊つくし、「まっさら」にした土壌に自国のユートピアを打ち立てるつもりなのでしょう。
「斜陽のアメリカのくせして、まだ言うかっ!」っと尽くせぬ思いがあるけれど、一番アタマにくるのは、
「日本のGDPにおける第一次産業の割合は1.5%で、そのために残りの98.5%が犠牲になっている」
なんてほざく前原のような奴に同調する人間が多くなってきてるんじゃないかってことデス。
この思想は弱者切捨て以外の何ものでもない。しかも、あらゆる場面に通じる思想です。

犯罪者だから切り捨てていいのか、もう余命僅かな年寄りだから切り捨てていいのか、納税能力のない人間だから切り捨てていいのか、生産性も効率性も認められない人間だから切り捨てていいのか、まだまだある。
学歴がないから、障害者だから、出自が良くないから、外国人だから、、、。
多数のためには少数を切り捨ててもいいんじゃないかって思想は、断固として受け入れられない。
こんな奴が政治家かと思うと、日本で生きているのが本気で嫌になります。

たとえ少数といえども、見捨てないのが独立国家の政府じゃないのか。
そこで冒頭の一文に戻る。。。

「新自由主義」が日に日に激烈さを増していると感じてしまうのは、奴らも効果が上がっていないと感じているからなのでしょう。

TPPには、農業と密接だったという観点から、断固反対を表明しますが、同時に、加盟して失敗(目に見えてる)した場合の責任問題も明確にして欲しいと思ってます。国会の半数が対象だよねぇ。

こんなときにこそ、政局大好きな小沢さんに出てきて欲しいなー(遠い目)。
藤永先生の「私の闇の奥」を欠かさず読むようになって2年以上経つでしょうか。
中東・アフリカ・中南米諸国が、如何に欧米諸国の武器と資本原理主義、人種差別の犠牲になってきたかを、とても分かり易く怒りをもって暴いてくださっています。
3月11日の東日本大震災直後も、フランスがリビアを空爆したことを取り上げ、リビア・ホンジュラス・ハイチについて書き続けておられます。
まだご覧になっていない方は、まず今年の3月くらいからのブログ記事をお読みすることをお薦めします。
リビアで引き起こされた惨劇が手に取るようにわかります。

特に7月27日の記事「現代アメリカの五人の悪女(3)」は必読だと思います。中盤にこう書かれています。

◆7月15日、アメリカは公式に反カダフィ勢力TNCを、リビアを代表する正式の政治組織として承認しましたが、そのTNCについて、ネグロポンテは「まだ正体がはっきりしないから良く見極める必要がある」とか「カダフィが倒れた後にこそ、本当に大変な仕事が始まる」とか言っています。これはアメリカ政府の自信の無さを告白しているのではなく、その逆で、「今の反カダフィ勢力にはアメリカにとって好ましくない者どもも入っているが、彼らもカダフィ打倒に利用し、その後は排除して最も好ましい傀儡政権をつくる」という目論みを語っているのです。◆

今から3ヶ月前に書かれたことが、現実になったと思ったのがこのニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000161-jij-int

カダフィ大佐殺害者を起訴へ=リビア
時事通信 10月27日(木)23時12分配信

 【ベンガジ(リビア)AFP=時事】リビアを暫定統治する国民評議会のゴガ副代表は27日、同国東部ベンガジで記者会見し、元最高指導者カダフィ大佐を殺害した者を起訴する方針を明らかにした。
 同副代表は「既に捜査に乗り出している。われわれは捕虜の扱いに関する倫理規定を通達しており、(大佐殺害は)個人的な犯行だと確信している」と強調。「(殺害に)関与した者は誰であれ、公正な裁きにかけられるだろう」と述べた。


カダフィ大佐が所有していた黄金の銃を嬉々として掲げる少年がいたけれど、犯人は別人かな。
どうせカダフィに懸賞金でもかけて殺させたのだろう。快く思わない邪魔者にだけ耳打ちしたのだろう。
オサマ・ビン・ラディンと状況が似てる。
カダフィは確かに殺戮も行いましたが、自国民を手厚く守っていたことも事実です。

http://dissidentvoice.org/2011/07/35312/

これらの記事を読むと殺人は絶対悪だと認めながら、カダフィの狂気など、欧米諸国の狂気に匹敵するようなものでは無いと思う自分もいます。


2011年
5月13日 リビア中部ブレガでNATO軍の空爆 民間人16名死亡、40人負傷
6月18日 NATOトリポリ住宅地空爆 子どもを含む9名死亡、18人負傷
6月19日 同日未明NATOトリポリ空爆、子ども2名を含む民間人7名死亡
6月26日 東部都市ブレガの製パン所とレストランをNATO空爆、民間人15名死亡、20名以上負傷
8月10日 NATOリビア国内の村(シルテ?)空爆、女性と子どもを含む民間人85名死亡

報道された5回の空爆だけでも子供を含む民間人の100名以上が死亡。NATO軍がリビアで行った出撃回数は 2万6000回、空爆は1万回とも言われています。
なんでカダフィだけが独裁者ってだけで憎まれるわけ?
欧米諸国、特にアメリカが言う「独裁者」というのは、アメリカの収奪を阻止しようと、外資を断固として入れない施政者のことを言うのでしょう。
カダフィの非人道的振る舞いを、NATOが反カダフィ派を支援し人道的に制裁を下したってことになってるけど、気分が果てしなく重い。

日本のマスコミがアフリカ・中東情勢を伝えないのは、アメリカの息がかかっているという陰謀論より、視聴率が稼げないからってことだと思う。視聴率が稼げないから不勉強でいいやってことなんだと思う。
20年以上前のイラン・イラク戦争や湾岸戦争の時なんかは、日本のメディアも毎日トップニュースで扱っていて、あらゆるメディアが大きく報じていたからこそ世間の目も集まっていたんじゃないかな。その頃も欧米寄りではあったかもしれないけど、決して現在のように無関心ではなかった。
「あ、今これ、知っておかないと。」そう思うくらいに、報道に背を押されていたような気がします。

イラン・イラク戦争で思い出しました。
昔のブログでも取り上げたことがあったけど。。。




東日本大震災に、友好国として3月19日には救援隊33名、4月4日には多大な物資を送ってくれました。
そしてトルコが今、先日の大震災で死者570人の大惨事となりました。

日本政府の対応がこちら。
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%c8%a5%eb%a5%b3&k=201110/2011102600016
 

トルコに緊急援助=政府
 外務省は25日、地震で被害を受けたトルコの要請を受け、国際協力機構(JICA)を通じて3000万円を上限にテントなどの緊急援助物資を送ると発表した。トルコ政府と協議しながら追加支援も検討する。 (2011/10/26-00:55)

 

上限3,000万円って、、、二桁くらい違いませんかねぇ?
そういえば、湾岸戦争の時は連合軍に90億ドルの支援をして、「日本は金だけ出して何もしない」なんて叩かれてたっけ。
今はそんなお金も無いのに、どこぞに自衛隊を派遣する方のが大事なんですかねぇ。。。

10月29日は、友好国トルコの建国記念日です。

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