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ここ数日更新をサボっておりました。
雑多なとりとめもない話ナドにもお付き合いくださって、毎日覗いてくださる方には申し訳ないです。
スミマセン。。。

5月29日から昨日までの4日間、我が社は大胆にも4連休でした。
ま、GWは返上でしたから大目にみてやってください。

はじめの二日間は私事をこなし、後の二日間は読書に没頭してました。
アプリケーションの暴走で、パソコンが使えなかったわけではありません。

没頭してしまった本はこちら↓


先日のエントリーで、本の画像だけはアップしていたのですが、改めて紹介します。

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ジョセフ・コンラッド:著  藤永 茂:訳

闇の奥 (三交社)

【概要】
19世紀終盤から20世紀初盤にかけて、ベルギー国王の私有地であった
中央アフリカのコンゴで、国益の名の下、ゴム採取、鉱物採掘、象牙乱獲
のために現地人(黒人)に振るわれた圧政(虐待と殺戮)を見て来た、
コンラッドの告白本。


そして、その補足・解説&弾劾本(この表現が妥当かは判りません)

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藤永 茂:著

『闇の奥』の奥 (三交社)

【概要】
「闇の奥」はコンラッドの告発本なのでしょうか?
入植する側が持ち合わせ無い倫理観。
アングロサクソン系の欺瞞と傲慢について、前掲の書の訳者である
藤永氏が、歴史的背景を元に易しくも鋭く解説しています。



「ますますアメリカの隷属化が進んじゃうねぇ。。。」

少し前に、友人にポツリと語ったところ、友人がこの本を読むように勧めてきました。

この連休中に読もうと思って読み始めたら、止まりませんでした。

内容を少しだけ。

欧州はアフリカを食い物にしてきました。
働くこともせず、より一層の快楽と贅沢を求める貴族達は、常に新しいものを求めていたため
こぞってアフリカに押し寄せました。
原住民が管理していた農園を強奪したばかりか、僻地に追いやり奴隷として強奪した土地で働かせ
享楽にふけりながら膨大な利益を挙げたのです。
「カサブランカ」とか、「愛と青春の旅立ち」なんて、映画がありますね。
そのアングロサクソンの豪奢で堕落した生活を支えていたのは、突然やってきた白い人に、大切な土地を
奪われた現地人達です。


そしてアメリカ大陸発見。
強欲と快楽に歯止めが効かない欧州人は、これまで使役させていたアフリカの現地人(奴隷)を、アメリカに送り込み開拓(侵略)とやらをさせました。
およそ200年前のこと。

新大陸アメリカに夢中になった欧州人は、アフリカを離れたため空き地にしました。
そこに目を付けたのがベルギー国王、レオポルド2世。

欧州の強豪国が、アメリカ(新大陸)に夢中になっているうちに、アフリカのど真ん中の広大な地をまんまと占しめたのです。
それがコンゴ共和国。

100年前の、かの地の資源は、ゴムとダイヤモンドと象牙。

膨大な利益を得ることが出来たため、狂ったように乱獲しました。

成果を妨げる者(現地人)は反逆者として、ただ一発の弾丸で射殺することが許されてました。
もちろん、先進国としての大義名分で。
本来なら、何人でも人の命を奪うことなど許されていないハズなのですけどね。

当時の銃の弾は大変貴重であったため、現地人を統治する側は、弾を金品に換えることを思いつき、
反逆などしていない現地人を虐殺し始めました。
確かに処刑したという証のため、欧州人(あるいは彼らに買収されたその地の有力者である黒人)は、
殺した者の右手首を切り取って、新しい弾を手に入れ(補充)ました。
人を殺せば、殺しただけの数の弾を手に入れられるので。

そして、弾の節約のため私刑が始まり、銃殺されたわけでもない現地人の手首は切り取られ、
やがて、殺すこともなく、まだ生きている人間の手首まで切り取る愚行がおこりました。
弾一発よりも軽い命。。。

なんと悲しく切ないことか。。。

老若男女を問わず、まだ少年といえども容赦なく、たった一発の弾欲しさに、アフリカに入植した欧州人は
手首狩りに勤しんだのです。


搾取する側であったコンラッドの「闇の臆」は、虐待を隠蔽したいがための著者の罪の正当化が
激しい本。(これは私の感想ですが)

それに反論するように書かれた『「闇の奥」の奥』。

著者の藤永茂氏は、

欧州人が述懐する
・虐待は、携わった者がたまたま精神に異常をきたしたから起こったこと
・アフリカの奥地にはとんでもない悪魔が棲んでいる、誰もが異常な状態になってもおかしくはない

そんな言い訳で非難をかわし続けました。

藤永氏は、それをバッサリと斬捨てています(かっこいい!)
・虐待が起こったのは、欧州人による植民地経営という収奪のシステムが出来上がったため
・アングロサクソン人による、他民族に対する根本的な支配者感覚

藤永氏は、欧米人の自己欺瞞と言語道断な傲慢さを、一遍の詩が物語っていると断じています。

ラドヤード・キップリングの「白人の重荷(The white man's burden)」

Take up the White Man's burden--
Send forth the best ye breed--
Go bind your sons to exile
To serve your captives' need;
To wait in heavy harness,
On fluttered folk and wild--
Your new-caught, sullen peoples,
Half-devil and half-child.

Take up the White Man's burden--
In patience to abide,
To veil the threat of terror
And check the show of pride;
By open speech and simple,
An hundred times made plain
To seek another's profit,
And work another's gain.

Take up the White Man's burden--
The savage wars of peace--
Fill full the mouth of Famine
And bid the sickness cease;
And when your goal is nearest
The end for others sought,
Watch sloth and heathen Folly
Bring all your hopes to nought.

Take up the White Man's burden--
No tawdry rule of kings,
But toil of serf and sweeper--
The tale of common things.
The ports ye shall not enter,
The roads ye shall not tread,
Go mark them with your living,
And mark them with your dead.

Take up the White Man's burden--
And reap his old reward:
The blame of those ye better,
The hate of those ye guard--
The cry of hosts ye humour
(Ah, slowly!) toward the light:--
"Why brought he us from bondage,
Our loved Egyptian night?"


以下は藤永氏の訳です。

白人の重荷を背負って立て
君たちが育てた最良の子弟を送り出せ
君たちが捕らえた者どもの必要に奉仕するため
君たちの子弟を異国の彼方に向かわしめよ
乱れさざめく野蛮な民どもの世話をするのだ
君たちが新しく捕らえた、仏頂面の
なかば悪魔、なかば子供のような民どもの。

白人の重荷を背負って立て
忍耐強く任に堪え
あまり手荒しく威し付けず、優越感を顔に見せず、
明け拡げな、分かりやすい言葉を使い、
百度でもくりかえして、
君たちが。自分のためではなく、他者の利益を求め、
他者の利益のために働いていることを分からせるのだ。
白人の重荷を背負って立て
平和を勝ち取らせるための荒ぶる野蛮な戦いだ。
飢えたる者の口を一杯に満たし、疫病の食い止めをはかるのだ。
そして、他者のために求めた目標の達成が
君たちの目前に迫った時、君たちの希望のすべてを
無に帰することのないように、見張りを怠るな。

白人の重荷を背負って立て
帝王たちのけばけばしく飾り立てた統治ではない。
農奴、掃除夫のたぐいの骨折り仕事なのだ。
将来には、君たちが立ち寄ることもあるまい港を、
辿ることもあるまい度うろを、仲間とともに建設し、
そして、死んで行った仲間の名を、その港や道に冠するのだ。

白人の重荷を背負って立て
そして、古くから白人に与えられた報償を受けよ。
君たちが向上させてやった者たちからの非難を、
君たちが保護してやった者たちからの憎悪を。
君たちがそっとゆっくり宥めすかして
光の方へ歩ませてやった者たちは、何といい気なものよ、
「おいらが愛したエジプトの夜の絆からなぜ引き離したと」泣き叫ぶ。


こんなバカげた詩を書いたラジャード・キップリングは「ノーベル文学賞」を受賞。
つまり、世界がこの思想を認め、支持したってわけ。

まったく、開いた口から自分の魂でも出てきそうな気分。

これはおよそ100年前に書かれた詩なのだけれど、欧米人のこの他民族に対する優越感は
現在も全く変わっていないと思います。
それどころか、この世界的恐慌の中、自国を守らんがために益々顕著になっているのではないでしょうかね?

世に倦む日日」のthessalonike氏が、政治改革の弊害として幾つか述べておられるけれど、
アメリカ隷属、、、これが一番大きな問題ではないでしょうかね。。。

アブグレイブやグアンタナモでの虐待も、中東諸国への介入も対岸の火ではありません。
この日本だってアメリカの介入によって、毎年3万人を越える自殺という現実があるのだから。


長くなっちゃいましたが、今回ご紹介した『闇の奥』の訳者であり、『「闇の奥」の奥』の著者でもある
藤永茂さん。
実は御歳83歳のブロガーです。

物理学者にして、カナダのアルバータ大学の名誉教授です。

そのブログがこちら「私の闇の奥」。

他国の地にて、日本と世界の有り様を憂いておられます。
年配者の含蓄のある言葉と、虐げられている者への優しい目線に、とても癒される想いです。
知識の宝庫ですので、是非ご覧ください。






 

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ブログ「私の闇の奥」を拝見しました。
とらよし様へ
ようやく、ブログ「私の闇の奥」を拝見しました。
視野に富み、冷静沈着なブログ記事と思いました。
「お気に入り」に入れ、時々読もうと思います。
<少なくとも、人の命には尊さ加減に差があると思っている人は、「人間の命は等しく尊い」としらじらしく言うことを止めてほしいと思います。>は、マスコミ他に対するきつい言葉の一突きと思いました。
M 2009/06/07(Sun)15:44:49 編集
Re:ブログ「私の闇の奥」を拝見しました。
>M様

コメントありがとうございます。

藤永さんのブログは、私もお気に入りに入れています。
氏の意見は、すべて永年の検証に基づいたものですので、某国の陰謀などと
ささやかれる事象に対しても、非常に信憑性が高いと思います。

マスコミには、是非藤永氏のような記事を発信して欲しいものです。

毎週水曜日、週一で更新しておられるようで、水曜日が楽しみになりました。

氏の意見を読んでいると、日本の政治家がやってることなど、全て後手後手にまわっているように感じます。
まっことカッコイイおじいさまだと思います^^。

【2009/06/10 00:17】
Mさまへ
あわびさま~♪
またまたこの場をお借りしてゴメンです。
ビール券何枚がいい~??

>Mさま
コメント送信できました。
お手数をおかけしてありがとうございました。
又ちょくちょく立ち寄れるのが楽しみ~です!

>皆々さまへ
いろいろありがとうございました。
獅子さま。IP削除についてお調べ頂き感謝です。

>再びあわびさま
話変わって・・・あのウザイやつへの一発は心底尊敬いたしました。弟子にして~(笑)
ぱーるぴあす 2009/06/07(Sun)16:26:31 編集
Re:Mさまへ
>ぱーるぴあす様

コメントありがとうございます。

非常時にお役に立てずすみません。
なので、ビール券はいただけません~(笑)
でも、解決して何よりです。


>>再びあわびさま
>話変わって・・・あのウザイやつへの一発は心底尊敬いたしました。弟子にして~(笑)

ハハハ、下品なこと言っちゃいまして、砂糖さんのブログを汚しちゃったなぁ、、、と反省してマス。
しかし、ああいう井の中の蛙的若造くんには、めくるめく変態ワールドを体感して欲しいと思っちゃいまして(笑)。

ま、モテないことを理系の技術屋がどーのこーの言ってる時点でいじり甲斐無しですわwww。
【2009/06/10 00:23】
まずはメデタシでした。
まずはメデタシ。
よくは分かりませんが、色々アドバイスを受け、
何が原因か、探って行って、取りあえず、IP拒否を解除したら、繋がったみたいです。
M 2009/06/07(Sun)18:58:04 編集
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