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会社のデスクの上に、淡いピンクの薔薇を写したポストカードが置いてありました。
「なんだろう?」
手にとって裏返してみると、昨年、政治のお勉強会で知り合った女性からの寒中見舞いでした。
柔らかく整った文字に、顔がほころんでしまう。
実は、身の丈もわきまえず、随分背伸びをして参加した勉強会で、案の定、(20代くらいの若い方はともかく)私以外の皆が皆、賢そうで堂々としており、田舎者のアタシはそれだけで萎縮してしいました。
けれど、彼女はちょっと違っていました。
気軽に話せる雰囲気を湛えている人。私とほぼ同年代だと思う。
初めて会った時から和ませてくれる人で、彼女が醸す雰囲気に安心しました。
勉強会の後は、時間の許される人達で飲み会となるのですが、少々遠方から来ていた私はなかなかその場に参加できませんでした。
けど、出張のついでに泊りがけで行ったことがあり、その彼女の話をゆっくり聞くことができました。
まぁ、驚いたのなんのって!
結婚を期に正社員として働いていた会社を退社し、専業主婦となりましたが、今はシングルマザー、2児の母です。
そこに至るまでの道のりを話してくれたことがありました。
彼女は二人の子供を産科に頼らず、自力で産んだそうです。
二人目の子は、ホームレスとなった時に産んだそうです。
その衝撃の事実のみで、彼女に降りかかった災難をあらん限りの想像をもって斟酌してください。
私などには、とても話せる内容ではありませんので。
現在は職も得、路上生活から小さな賃貸アパートで、ささやかな子供と3人暮らしをしています。
まだ決して余裕があるわけでも無いのに、勉強会に参加していました。
そのお勉強会についても、
「全てのクラスに出席したいけれどお金が大変なので、どうしても自分の生活(命)に重要だと思うクラスに限られてしまうのが残念です。」
切実な言葉を聞いて、簡単に生きている自分が情けなくなりました。
社会を知りたい、政治を知りたい、今がどういう時代であるのかを知りたい、、、確かにそう思ったのも、お勉強会参加の動機ではあったけれど、私の場合、ただ単調な生活に変化が欲しかっただけなのかもしれない、と思ってしまうくらいの低い動機だ。。。
彼女はこのクラスの何人にポストカードを送ったのだろう。。。
カード代、切手代、彼女にとっては家計にひびくだろうに。
『私は今、派遣労働者として法改正の運動をしています』
その彼女が、一番楽しみにしていたのが、湯浅誠さんの講義でした。
現在、内閣府で菅直人さんの下で働いておられる方。
2008年年末「派遣村」を設け、労働法の改正を声高に叫んでいた彼とは、随分印象が違っていました。
平たく言うと、
以前は、『何が何でも、労働環境を改正しなければならない、製造業の派遣は即刻止めるべきだ、内部留保(利益)を溜め込むのではなく、失業者を路上に放りだすのではなく、保障を厚くして分配しろ!』
そう言っていたのが、
『こういう社会で生きることを考えなくてはいけない』
とトーンダウンしたのだ。
講義の後の質疑応答時間に、シングルマザーの彼女は「三党合意はどうなったのですか?」と質問をしていました。
その質問に対する湯浅氏の答えは、明確には覚えていません。
覚えていないほど、失望感を伴う回答だったということです。
内閣府の参与でありながら、「執行部も真剣に考えていると思いますよ。」なんて、まるで自分が部外者かのような答えでした。
彼女はその言葉に一筋の希望を見たのでしょうか。。。
ポストカードを読みながら一気に、彼女と交わした言葉と共に、その情景が思い出されました。
『またお会いできるとうれしいです。ご自愛の上、ご活躍下さいませ。』
末尾の文に涙が出てくる。
貴女に比べれば、私にどんな活躍の場があるというのだ。。。
貴女の方が、よっぽど活躍しているじゃないの。
僅かな時間だったのに、それでも心に留めおいてくれて手紙を貰えるのは、嬉しいことです。
和み、嬉しくて、いただいたポストカードをひらひらさせながら、帰宅しました。
冷たい突風に飛ばされないよう気をつけながら。
細腕で頑張っている女性がいる中で、政府は何をしているかと思えば、、、
よりによって、セレブ御用達のダボス会議ですかっ!?
市民運動家だった総理大臣は、日本の火山被害より、鳥インフル被害より、ダボス会議なのね。。。
スイスで、官僚が書いた作文を棒読みする日本の総理が、全世界に配信されるわけね。。。
あ、そこは流石にカットかな?(笑)
だとしたら、それは良識か憐憫かどちらだろう?
コメントありがとうございます。
最近、日本の首相・閣僚達は、深刻の脳障害でもあるのではないかと思う様になりました。
思考能力ゼロ。
操る側にとってみればその方が都合がいいのでしょうけど、それにしても酷すぎますね。
早いトコ病院に連れて行ったほうがいいんじゃないかと本気で思います。
それでなくとも、裕福な国々が、自分達だけで勝手にルールを決める会議なのです。
結果を甘んじて受け入れさせられるのは、貧困国。
菅直人が行くとなると、なおさらです。
コメントありがとうございます。
>菅直人が行くとなると、なおさらです。
ダボハゼって、どんな餌にでもぱくぱく食いつく、釣り人に愛される魚らしいですが、官僚や米国の言うことだけは何でも素直に聞く菅氏を魚に例えると、新種の獰猛な外来魚でしょうか(笑)
煮ても焼いても食べられないのでリリースしたいところですが、それじゃ環境に良くありません。
セレブな会議に出るほどの品格も備えていないのに、それでも自信がお有りのようで重篤な病人だと思われます。
全く、下品なヒトです。。。
あ、私はイメージ中で、何度も絞めました!(笑)
全然スッキリしないんですけどねぇ。。。はぁ。
薬害エイズでもてはやされていた頃から、「菅直人が大嫌い」と言い続けていた私にとって、最近は仲間が増えてうれしい・・・。というのは、冗談です。
本当に困り者ですな奴は。
いじけて殻に閉じこもろうとする奴も困り者ですが、そっちはしばらく放っておくと、寂しくて啓蟄のカエル同様顔を出すことでしょう。
穴蔵の中でも元気にしているようなので心配無用ですね。
コメントありがとうございます。
>薬害エイズでもてはやされていた頃から、「菅直人が大嫌い」と言い続けていた
さすが~、鋭い目をお持ちですね!
捨てられないバラストを持ち続けておられるだけに(^^)
あの頃アタシなんかは、すっかり騙されてました。
昨年総理に就任するまで、閑職に甘んじていた人がこれほど権力志向の人だとは、、、。
>いじけて殻に閉じこもろうとする奴も困り者ですが、
きっとあの方は、donjaraさんのこの言葉に触発されますよ(笑)。
服のサイズはLL?、でも性格はMっぽいので。
飽きたらきっと出てくるんじゃないかな。
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