kanom-35° ご来訪、誠にありがとうございます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
平日だというのにとんでもない本に出逢ってしまい、寝る間も惜しんで読みふけり、気付いたら早朝の5時。
カーテンの隙間から、明るい朝日が差し込んでいました。
告白
湊かなえ:著
ジャンル:ミステリー
テーマ:少年犯罪・復讐
何かの賞を獲った小説ではありませんが、「本屋が一番売りたい本」の第1位だそうです。
テサロニケさんのサイトで知りました。
ナルホド、駅地下の小さな本屋でも他の書籍と比べると、スペースを割いて平積みされていました。
発想、展開、構成、ミステリーには重要なポイントです。
これをスポーツに例えるなら
野球:逆転満塁サヨナラホームラン
蹴球:タ○ダのハットトリック
庭球:エース連発
籠球:スラムダンク!(違うか・・・笑)
いや、笑っている場合では無いのだ。
とにかく読み進ませる小説で止まらない。
一言で言えば、恐いもの見たさ。
「決して見てはいけません」
そう言われると見たくなる、、、それと同じ。
読み手に「素晴らしい!」と言わしめるなら、著者にとっては成功でしょう。
発想、展開、構成
どれをとっても世界新記録樹立でしょう。
その意味では画期的な小説ではありますが、この小説の内容を「素晴らしい!」と多くの読者が絶賛するなら
悩むところ。。。
あくまでも私個人の感想ですが、この小説は、映画「バベル」を鑑賞した後と似ています。
決して読後感は気持ちが良くなく、なんだかザワザワしました。
なぜ本屋さんが勧めるのか、ちょっとよく分かりません。。。
読み応えとか、息をつかせない展開、ここまで犯罪心理を抉った作品として勧めるなら、納得ですけど
この本のテーマは
復讐、それに至るまでの経緯における倫理観の欠如
その一言に尽きます。
著者はそれを問題提起として書いているのか、復讐を正当化したいのか、ボタンの掛け違い一つで転落する
脆い人間の在り方を問うているのか。。。
しかしまぁ、、、『告白』と題した本を手にしたら、その最後には真実に結びつくだろうと期待を抱いてしまうのも事実。
最後に主人公の女教師が言ったのは、果たして真実なのかな?
人が他人に尊厳を感じられない、そんな社会になったしまった憂いを感じると同時に、この著者の
発想の源泉を思い巡らせ、空恐ろしい。
読み応えはたっぷりあるので一気に読んでしまったけれど、まったく嫌な気分になった。
「ねぇ、なんかいい本ない~?」
っと主体性の無い人にうっかり貸してしまうと、予期せぬ感想を聞かされて、また嫌な気分になるかもしれない。。。
この書中の「告白者」の6名は、皆救われていない。
ただ、オムニバスで書かれているので、関わった者同士が相手をどう見ているのか、現状の己の心理を
上手く伝えられない、伝えたくない、知られたくない、、、。
そんな葛藤の場面は十分イメージ出来る描写で、それ故に恐ろしい。
遊んでもいい、でも遊び過ぎてはいけない。
勉強が出来なくてもいい、でも出来無過ぎてもいけない。
常に中庸であることを求めれられ、何が「過ぎたること」なのか判らない大人に育てられた子供達。
自分の視界に自分しか映せない大人に育てられた子供達。
告白者の6人に聞けるのなら聞きたい。
「それで、、、結末には満足ですか?」と。
全く気分が悪い、それでも読んでしまう。
自分の中にも似たような因子があって、突出した似たような因子に共感を覚えるのだろうか?
この告白者6人それぞれに自分を投影し、自分がどのように振舞うかを考えると戦慄する。
加担か、傍観か、対立か、、、。
その3択のどれも正しいとは言えないのではないか、、、。
たっぷりとそんなことを考えさせられた。
カーテンの隙間から、明るい朝日が差し込んでいました。
告白
湊かなえ:著
ジャンル:ミステリー
テーマ:少年犯罪・復讐
何かの賞を獲った小説ではありませんが、「本屋が一番売りたい本」の第1位だそうです。
テサロニケさんのサイトで知りました。
ナルホド、駅地下の小さな本屋でも他の書籍と比べると、スペースを割いて平積みされていました。
発想、展開、構成、ミステリーには重要なポイントです。
これをスポーツに例えるなら
野球:逆転満塁サヨナラホームラン
蹴球:タ○ダのハットトリック
庭球:エース連発
籠球:スラムダンク!(違うか・・・笑)
いや、笑っている場合では無いのだ。
とにかく読み進ませる小説で止まらない。
一言で言えば、恐いもの見たさ。
「決して見てはいけません」
そう言われると見たくなる、、、それと同じ。
読み手に「素晴らしい!」と言わしめるなら、著者にとっては成功でしょう。
発想、展開、構成
どれをとっても世界新記録樹立でしょう。
その意味では画期的な小説ではありますが、この小説の内容を「素晴らしい!」と多くの読者が絶賛するなら
悩むところ。。。
あくまでも私個人の感想ですが、この小説は、映画「バベル」を鑑賞した後と似ています。
決して読後感は気持ちが良くなく、なんだかザワザワしました。
なぜ本屋さんが勧めるのか、ちょっとよく分かりません。。。
読み応えとか、息をつかせない展開、ここまで犯罪心理を抉った作品として勧めるなら、納得ですけど
この本のテーマは
復讐、それに至るまでの経緯における倫理観の欠如
その一言に尽きます。
著者はそれを問題提起として書いているのか、復讐を正当化したいのか、ボタンの掛け違い一つで転落する
脆い人間の在り方を問うているのか。。。
しかしまぁ、、、『告白』と題した本を手にしたら、その最後には真実に結びつくだろうと期待を抱いてしまうのも事実。
最後に主人公の女教師が言ったのは、果たして真実なのかな?
人が他人に尊厳を感じられない、そんな社会になったしまった憂いを感じると同時に、この著者の
発想の源泉を思い巡らせ、空恐ろしい。
読み応えはたっぷりあるので一気に読んでしまったけれど、まったく嫌な気分になった。
「ねぇ、なんかいい本ない~?」
っと主体性の無い人にうっかり貸してしまうと、予期せぬ感想を聞かされて、また嫌な気分になるかもしれない。。。
この書中の「告白者」の6名は、皆救われていない。
ただ、オムニバスで書かれているので、関わった者同士が相手をどう見ているのか、現状の己の心理を
上手く伝えられない、伝えたくない、知られたくない、、、。
そんな葛藤の場面は十分イメージ出来る描写で、それ故に恐ろしい。
遊んでもいい、でも遊び過ぎてはいけない。
勉強が出来なくてもいい、でも出来無過ぎてもいけない。
常に中庸であることを求めれられ、何が「過ぎたること」なのか判らない大人に育てられた子供達。
自分の視界に自分しか映せない大人に育てられた子供達。
告白者の6人に聞けるのなら聞きたい。
「それで、、、結末には満足ですか?」と。
全く気分が悪い、それでも読んでしまう。
自分の中にも似たような因子があって、突出した似たような因子に共感を覚えるのだろうか?
この告白者6人それぞれに自分を投影し、自分がどのように振舞うかを考えると戦慄する。
加担か、傍観か、対立か、、、。
その3択のどれも正しいとは言えないのではないか、、、。
たっぷりとそんなことを考えさせられた。
PR
この記事にコメントする
CALENDAR
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
NEW ENTRIES
(12/31)
(11/24)
(11/21)
(11/18)
(11/11)
(11/07)
(11/05)
RECENT COMMENT
[11/22 たいやきやいた]
[11/20 国民!]
[11/19 国民!]
[11/19 国民!]
[11/18 NONAME]
[11/16 国民!]
[11/16 たいやきやいた]
RECENT TRACKBACK
LINK
CATEGORY
SEARCH
PROFILE
HN:
鯱美(とらよし)
性別:
女性
職業:
領収書収集
ARCHIVES
ENTERTAINMENT
ANALYZER
フリーエリア
忍者アナライズ