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kanom-35°                                                                                               ご来訪、誠にありがとうございます。
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昨日は七夕さん。
その日の明け方、同僚の男性の3人目の家族が誕生したそうな。めでたし。
七夕生まれの女の子なんて可愛らしいなぁ、、、と思うけど、ちょっと待て、やっぱり思い人と一年に一度しか会えないなんてことを可愛いと思ってしまうのはどうなんだろう。
ま、願い事が叶えてもらえそうではあるけれど。

そんなことを思いながら帰路につき、マンションの下のカフェバーの入り口を見れば、場違いではあるけれど趣のある笹があり、短冊が飾られてありました。
先日、近くの商店街で七夕祭りがあり、子供達の夢を綴った短冊を目にしてきたばかり。

「サッカー選手になりたい」

「お菓子屋さんになれますように」

こんな可愛らしい願いが、ところ狭しと笹にぶら下がっておりましたが、笹は決して重そうには見えず、さらさらと堂々と誇らしげにも見えました。

さて、大人が集うバーに飾られる短冊には、何が書いてあるんだろう?
そう思って手近な短冊を手に取ってみると、、、

「吐かない」

「痩せたい」

・・・・・・・・・。
可愛くもなんともない。笹が大層重そうで気の毒になっちゃったよ。

話は変わりますが、今また、村上春樹さんの「1Q84」を読み返しています。
絶対に無いと思っていたBOOK3が発刊され、それだけでもド吃驚なのに、あろうことか死んだはずの青豆が生きていて、天吾の子供を生むと聞き、やっぱり男性作家だなっと。
女は嘘つきな生き物だと言いたいのかしらん、、、と思いました。

2ヶ月程前に買い求め、なかなか読めずにいた本(BOOK3)を手にとって読み始めたけれど、のっけから牛河なる人物が、胡散臭い人物だったという印象以外、どういう人物だったか思い出せない。
そんなこんなで、またBOOK1から読み直しているんだけど、1年前に読んだ印象とは随分違う。

なぜだろう。それは私が変わったからだろうか。

私がこの本を読んだ1年前といえば、世間では「政権交代」が叫ばれて湧いていた頃だった。
その「夜明け前」のような時節には、物語の冒頭で紹介されるヤナーチェクのシンフォニエッタは、確かに示唆的で時代を映すかのようで、現実の時代と物語をシンクロさせる音楽だったのだけれど、1年後の今は、ファンファーレは鳴り響いていない。

改めて読み返していると、この本には、驚くほど多くの音楽が流れている。
ジャズ・ポップス・ロック・クラッシック。
そして、私が無意識に読み飛ばしていた場面が、驚くほど多く描かれていたことを思い知らされました。

初めて読んだ時はヤナーチェクだったけど、今は、ジョン・ダウランドのラクリメがしっくりとくる。
政権交代のファンファーレは、もう鳴り響いていない。
ピエタの時代。

始めは特にナンとも思わなかった、あゆみ(青豆のパートナー)の言葉が、一番効いた。
この時期(選挙前)だからなのかな?

実体みたいなのはろくすっぽないんだ。教義的には脱構築っていうかなんというか、ただの宗教イメージの寄せ集め。そこにニューエイジ精神主義、お洒落なアカデミズム、自然回帰と反資本主義、オカルティズムのフレーバーが適度に加味してある。それだけ。実体みたいなものはどこにもない。ていうか実体がないってのがこの教団の実体なわけ。マクルーハン的にいえば、メディアそのものがメッセージなんだ。

あゆみは、「そのへんがクールといえばクールだよね」と言ったけれど、この台詞を読み返してみたら、ぞわっと寒気がした。

オカルティズムを備えた政党は、公明党や共産党だけだろうか?
消費税増税論は、オカルティズムでは無いと言い切れるのかな?

「見かけにだまされないように」

何故か東京にばかり目立つ高層ビル。
夜には輝けるコラージュだけれど、あれは本当に美しいのだろうか?
アタシには墓標にしか見えないけれど。

発信される禍々しい情報は、いつも大都会東京からのもの。
弱者も地方も想定していない、一方的で圧力的なプロパガンンダに恐怖してしまう。。。





只今BOOK2の、青豆が「さきがけ」のリーダーと対面する直前。すみません、少しばかり更新が遅れます。
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無題
>何故か東京にばかり目立つ高層ビル。
夜には輝けるコラージュだけれど、あれは本当に美しいのだろうか?
アタシには墓標にしか見えないけれど。

20歳の頃(1Q79?)、東京駅の駅ビルの屋上で昼休みしながら、丸の内、大手町などの日本を代表する企業の本社屋とか、ビル群を眺めながら毎日ため息をついていました。
当時は浪人崩れのアルバイトから、小さな会社に入社したばかりの頃・・・。

「あれは蟻塚の山なんだよ・・・」

「働き蟻がたくさん詰まっているんだよ」

私より3歳上のアルバイト仲間がいつもそういっていました。彼は警視庁を一年で辞め通訳になるために勉強していました。彼に誘われて、カヌーをやっていたときの仲間は面白いキャリアの方が多かった。
スイス観光局に勤める人、外国の銀行員、米軍キャンプに出入りするペンキ屋、一年中江ノ島にボートを浮かべている塾の講師、農水省の役人・・・様々な職業に従事していたけれども、みんな仕事は嫌い!!という人たちばかりで面白かったなぁ・。
kappa 2010/07/10(Sat)03:21:25 編集
Re:無題
>kappa様

コメントありがとうございます。遅くなってスミマセン。
昨日はエントリー上げたところで力尽きちゃいました(笑)。

蟻塚の働き蟻かぁ。
1Q79年のビル群は、今とはだいぶ様相が違っていたことでしょうね。
諸外国から働き蟻と揶揄された時代が懐かしいです。
実直で勤勉で極めて優秀で、多くの富を生み出していた時代。
あ、あたしゃその頃小学生だったなぁ。。。

現在の東京の高層ビル群は、実体経済を伴わない株屋や相場師ぱっかりのイメージなんだけど
その見方は偏見かなぁ?

けどさ、kappaさんが面白いと思ったお友達なら、きっと素敵な人達だったのでしょうね。

さてー、今日からJが再開しますね。湘南さん、頑張ってますね!
【2010/07/14 20:40】
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