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漠ととした形而上の問題を、論理立てて語る能力は無いので、こんな稚拙な比喩しか浮かびません。
未だに思考が散漫で悶々としているので、支離滅裂な文になることは目に見えているけれど、このモヤモヤ感を、払拭したいという、己の願望のまま書いてみます。

悶々と考えてしまったのは、TBを送ってくださった、「晴れのち曇り、時々パリ」様のエントリー記事でした。

>高校生活の最後を締めくくる、一週間続く全国高校卒業資格『バカロレア』試験の第一日目が『哲学』!
>与えられたテーマに沿って、5時間で論文を書く。
>18歳でですよ。
>これが出来なければ、高校終了と見なされない訳です。

>通りを歩く誰にマイクを向けてインタヴューしても、ちゃんと分析的答えが返って来るのです。
>その答えが正しいか正しくないかは、別としても。

不明の至り。
目の前がくらくらして、数年前の甥っ子とのやり取りを思い出しました。
生意気にも甥っ子は、私を名前で呼びます(笑)

甥っ子:「とらちゃん、英語教えて欲しいんっすけど、、、複数形とか冠詞とかわけわかんなくて。。。」

少々の英語がわかると言っても、甥っ子が学校でどの程度習っているのかわからなかったので、教科書を見せてもらったところ、絶句しました。
中学2年生の教科書が、すべて会話文。つまり問答文だったんです。
それも、いわゆるbroken English(くだけた英語)
こっちが汗をかきました。
およそ1時間のレクチャーで、どこまで理解してくれたかは不明。テストの後で「お陰でバッチリでした~ぁ」なんてメールを貰ったけど、全然嬉しくない。

さらに、その弟が高校に入学して初めての中間テストの際、英語の問題で、

「好きなアルファベットを5つ述べよ」

そんなのがあったそうな。
幼稚園のお受験問題じゃあるめーしっ!!

そりゃ、甥っ子は野球小僧で、高校も私立の野球推薦で入ったもんだだから、頭脳の方ははっきり言っていただけないけど、これはないでしょうに。。。
所詮アタシの甥っ子である。同じ一族としてDNAのイントロエン情報には「馬鹿」と刻まれてるのかもしれない。だから有名大学への入学なんて高望みはしないけどさ、もう、悲しくなっちゃったぃ。

フランスにおける「子供手当」は、一人につき日本の約5倍とか聞きますので、その分教育が厳しいのかもしれませんが、いや、これは相対性の問題じゃないですね。ホント、日本の教育はおかしい。

そう思っていたところに、「世に倦む日日」様のマスコミにおける洗脳方法記事があり、これまたくらくらし過ぎて倒れそうになりました。

 物事の善悪は、観測者が相対性をもって判断するものだけど、その観測行為の顛末をマスコミによって恣意的に作り出されると想像したら、凍りつきました。
事実、アタシは熱が出た。みんな平気なのかな?
そんなことを考えるのは、ただ一瞬だけのことで、翌日はいつも通り出社して、いつも通り平気な顔をして仕事をしていられるのかな。
それならば、人は何と多くの引き出しをもっているのだろう。。。
仕事を終え、束の間の自由な時間だけ思考と発言の発露を許され、また翌日から疑問を感じつつも日常を受け入れるのは、「仕方無い」ことなんだろうか。。。

「政治家は国民生活を考えるが、政治屋は選挙のことだけを考える」

そんなことを言った人が居ると思うんだけど、誰だったかな?

マスコミによる一方的な刷り込み報道を見極めるにはどうすれば良いのか。
それ教育ではないか。
フランスのように、18歳で「思想・信条」を持つ教育の方法が日本には欠落してるんじゃないのか。

「思想・信条」について、日本人はあまり語りたがらないけど、何につけ判断を下さねばならないときは、やっぱり己の「思想・信条」が基準となるのではないだろうか。

私は、これをパソコンの周辺機器とOS、ソフトで考えちゃいます。そんな脳しかない私は、そう比喩します。

PC本体(ハード)が壊れた時、私なら既存の周辺機器に見合った機材を求めます。(私の場合は保守)
機材が整ったら、最も好むOSをインストールします。(私の場合は日本国憲法)
そして、このOSと相性の良いソフトを選びます。(政党)

最近、このソフト(政党)選びに躍起になってばかりの人が目立つんだけど、一番大切なのは、自分のOS。
つまり自分の「思想・信条」だと思います。
OSがあってこそのソフト(政党)選び。

参院選に向けてまた政治屋さんの動きが活発になってきてるけど、安易なソフト選びはお薦めしない。
自分のOSが何かを、まず考えることです。
その上でインストールしたいソフトを選び、その後の物語(ナラティブ)を構築する。

おっとそうだった。OS選びも、マスコミの推薦など聞かず、自分で考えなくっちゃね。


 

★実はこれ、昨日書いたものなんだけどボツにしようと思ってました。けれど思い直してあげることにします。
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寄らしむべし、知らしむべからず
こんにちは。
私のつたないブログで、「くらくら」来てしまうアワビ様の感性に脱帽です。
日本人を、ここまで腑抜けにしてしまったのは、徳川家康だと信じております。
17世紀前後、と言う事と、地方諸公の力を奪い去って中央政権を確立した、と言う点で、家康はルイ14世と類似しています。
ただやり方が真逆。
ルイ太陽王は、徹底的<豪華で想像を絶する華麗で華やかな宮廷>を営み、貴族達を招いて日夜の祝宴でもてなし、その人知を越える発想のもてなしで驚かせ、フランスを含む全欧の諸公に<フランス式>を導入させて国力を高め、それにより文化が極限まで高まった。
家康はと言うと、恐怖政治を引いた。
諸大名の領地の<許認可権>を握ることで、恫喝で服従させ、世継ぎと奥方を人質に取り、<参勤交代>によって散財させて、諸公の力を無くさせ、贅沢を禁じて文化を停滞させた。
文化文政元禄等の文化の高揚期には弾圧して、幕末までの<井戸の底>の国を造り上げた。
彼は『日本』を創造したのでは無く、『徳川家』の未来永劫の安泰を求めて、それを成し遂げたのです。
その彼のやり方が、『寄らしむべし、知らしむべからず』
つまり、「下々はタダ黙って従え。よけいな事は知らなくてよい」という政策ですね。
以来、明治維新を経て、『幕府』が『お役人』に変わっただけで、庶民は、ただ毎日ひたすら(お上の為に)働き、お上の事は何事も疑わず、自己形成も出来ない民族になってしまったのでした。
その400有余年のシステムを、政権交代したからと言って、一朝一夕に変える事なぞ出来やしません。
でもって、その<支配層>である<官僚>自体も、その属する物、『国体』と言っても良いし、『天皇』とも、あるいは彼ら「自身の存在システム』とも言える物に絶対服従するしか無い思考回路になっています。
その根源が<教育制度>です。
私のブログに散発的に書いて来ましたが、「回答の有る命題」を前に、その回答に早くたどり着く能力=偏差値、だけが物差しになっている、カタワの教育システムなのです。
世に出ると、「回答など無い命題」だらけで、それらに相対すると、何も判断出来ないダメ・エリートばかりが、国の頂点で<思い違いのうぬぼれ>で日本を動かしているのが実情です。
もし、「自分で考えて」それぞれの命題に「ベター・チョイス」が出来る人材を生み出す教育システムが、近々取り入れられたとしても、日本が変わるまでに2世代必要ですね。
暗澹。
時々パリURL 2010/05/14(Fri)05:06:48 編集
Re:寄らしむべし、知らしむべからず
>時々パリ様

コメントありがとうございます。

>「くらくら」来てしまうアワビ様の感性に脱帽です。

いえいえ、私がフランスの教育事情を知らなかった分驚いてしまったのと、件の甥っ子とのやりとりを思い出して「くらくら」したのであり、決して感性の問題ではございません。誰もが驚くと思います、いや、驚くべきっ!(ここで「どんっ!」と机を叩く)

今日も仕事帰りで駅に向かって歩いていたところ、高校生と思われる男女7名ぐらいの集団が、私の後ろで

「ね、ね、春ってspringだよね、冬はwinterで、夏がsummerじゃん?
秋ってなんだっけ?出てこんのだわー。」

などと言っているのが聞こえ、皆一様にわからない様子だったのです。
この時も「くらくら」しました。
この若者達は「馬鹿」とされてしまったんだなって。

徳川家康といえば、わたくしの故郷の三大英傑の一人でして、うーん、確かに罪作りなお方だったかもしれません。
幕末でも、会津と桑名を見捨ててるし、名古屋の罪は深いです。。。うぅ。
参勤交代で諸藩の力を削ぐやり方は、全国の諸藩がまだ纏まりきっていない政権下では、それも仕方なかったと思います。っんがっ、太平の世となった5代目くらいからは廃止しても良かったかもしれませんね。

徳川家康には、「日本」という概念は無かったと思います。
300年も続く世となることなど想像していたでしょうか?
私はどちらかと言うと、タヌキ爺の家康さんが嫌いな方ですが、その後に続く己の子孫たる将軍が、家康ほどの英知が無かったのだと思います。
後の将軍達も、家老達も、愚劣なまでに実直だった。

江戸時代の教育は、それほど悪くなかったと思いますよ。
識字率は「寺子屋」のお陰で、貧しい農村部を除けば、庶民に至るまで70~90%もと言われていますから。
「頼山陽」「日本外史」「論語」などを読む者が、庶民にも居たからこそ、武士ではない、郷士が思想を持ち明治維新を成し遂げたとも思うのです。

>「回答の有る命題」を前に、その回答に早くたどり着く能力=偏差値、だけが物差しになっている、カタワの教育システムなのです。

ここは「回答の有る問題」と捉えさせていただきますね。

いわゆる勉強が出来る子というのは、突発的な事象に適応出来ないことはありますね。
私はこの「適応」というものが何かを掘り下げる必要があると思います。
「適応」出来る能力というのは、時々パリ様がおっしゃった「回答など無い命題」だらけの世界で、どう判断するかという能力で、偏差値とは全く別なもの。
それが「思想・信条」だと思うのです。

思想・信条を掲げて生きていられた時代があったのだなぁ、、、と、見たこともないのに、ノスタルジックな気分になっちゃいます。

>「自分で考えて」それぞれの命題に「ベター・チョイス」が出来る人材を生み出す教育システムが、近々取り入れられたとしても、日本が変わるまでに2世代必要ですね。

近々取り入れられることはないでしょうから、もっと時間がかかりそうです。

嗚呼、くらくら。。。





【2010/05/16 23:20】
美しいあの頃へ君を連れて行けたら・・・

 後悔の想いだけが頭をよぎるが、「何とか生きている。」
 自分のことだけで精一杯。誰が悪いのかなんて言い当てることはできない。

 
 旭川の冬は、日が差すこともあまりなく毎日しんしんと雪が降る。
 さぞかし誰もが春を待っているのだろうと他所の人は思うだろうが、
 真っ白な雪が融ければ、下から色々なよどみが顔を出すものだ。
 
 あの町にはいくつもの大河が流れ、橋の上に立つと雪を頂いた大雪や十勝岳の連山が、まるでこちらに迫ってくるように見えた。

 特別な場所。特別な時間。
 どんなによどみのない理屈でも、まるで意味のないように思うことがある。
 何時でも他人を屈服させようと理屈をひねる人々。
 そんな場所や時間を持っているのだろうか?
 

 
donjara 2010/05/15(Sat)22:47:58 編集
Re:美しいあの頃へ君を連れて行けたら・・・
>donjara様

コメントありがとうございます。

お久しぶりです~ぅ、、、と軽くご挨拶と思ったら、随分と湿度を帯びた詩的なコメントで、おたおたしております。
旭川では、まだ雪がちらつくのでしょうか?

名古屋地方も、今年は例年になく涼しい日々を送っています。
日差しは強いのに、冷たい強風が吹き荒れています。
この時期に暖房を入れることなどなかったのですが、まだ時折お世話になってます。

こちらは、強風が全ての覆いを吹き飛ばします。
覆われていようと、晒されようと、澱みは澱み。

>どんなによどみのない理屈でも、まるで意味のないように思うことがある。

そう言う思いも発露の一つ。
それだけで「意味が無い」ってことはないのでしょうか?

>何時でも他人を屈服させようと理屈をひねる人々。
>そんな場所や時間を持っているのだろうか?

孤独なんじゃないですかね?所詮人ってものは。
頼れる人が居たとしても、自分の生命を成就する意味では一人でいきているのですから。

弧弱となるか、孤高となるか。
そんなことを考えちゃいますね。。。

(わ!わ!私らしくもない!!)


【2010/05/16 23:44】
時々パリ 様
横レスというのは好きではないのですが、気になる点があったので簡単に。

「子曰く、民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず」

これは「人民を政に従わせることはできるが、その政の理由を理解させることはできない」という意味でしょう。命令ではなく可能不可能を表わしたものです。
したがって、「『下々はタダ黙って従え。よけいな事は知らなくてよい』という政策」の根拠となるような考えを述べたものではありません。

もう1点。
命題を課題や問題の意味で遣っておられる様子。
命題とは「判断を言葉で表わしたもの」です。(例:名古屋は大阪より美人が多い)
真偽はありますが、回答はありません。
米屋の息子 2010/05/16(Sun)02:53:31 編集
米屋の息子様
ご丁寧なご指摘、ありがとう御座いました。
『論語』の銘文を、自分勝手な<意訳>でイメージ的に使ってしまって、正しいご指摘を頂いて汗顔の至りです。
何となく、言いたい事を表す手段として、不正確に言葉を<乱用>する癖を改めなくては、と肝に銘じました。
時々パリURL 2010/05/17(Mon)04:09:24 編集
詩的ではなく、鬱的なんです

前のコメントは
 安全地帯の「あの頃へ」に対するコメントです。

 20年前に安全地帯のふるさとである旭川に住んでいた頃の思い出を書きました。

 私の思想信条などは屁のように臭いばかりで実態のないものですが、
 言葉がどうあれ、
 美しい物を見て、色々な人にあって、心が動かなくなったら悲しいことかなとは思ったりしています。
 
 小澤さんや鳩山さんはどうなのかな?
 全ての人や物に順番と値段をつけてるのかと疑っています。

 こんな事を書くと誰かさんに「マスコミに洗脳されている」と言われますね。

 きっとお友達にも旭川の橋の上から山並みを眺めた思い出があるはず。
 この季節、確かにまだ寒いですけど、さすがに雪は降りません。
donjara 2010/05/18(Tue)22:16:32 編集
Re:詩的ではなく、鬱的なんです
>donjara様

コメントありがとうございます。

今の時代、鬱的にならない方がおかしいかもしれません。
あまりこういう言い方は好みじゃないんですけどね。

>言葉がどうあれ、 美しい物を見て、色々な人にあって、心が動かなくなったら悲しいことかなとは思ったりしています。

ええ、ええ。
日常の中に、根源的なモノの重要性を見出せなくなったらおしまいです。

小沢さん、鳩山さん、、、どうなんでしょうね。
会った事ないし、話したこともない。
けれど、些細な権力を手に入れて、いい気になる奴は、大勢見てきました。

Jの試合がある時、セレモニーが終わると私は来賓席が持ち場となります。
日本屈指の財界人が顔を合わせる場です。
私などのような者にも会釈をしてくれる大物さんは、70代以上の方。
ド偉いさんなのに、全く奢ったところは見えません。
酷いのは60代の人。目下の者には傲岸不遜、目上の者には揉み手すり身で米搗きバッタのようにヘコヘコして。
ま、面白い男子の醜い縮図を楽しませていただいてます。

お二人も似たようなものだと思いますね。。。

ゲートボールフレンドは、先日愚痴を遮ったら「がしゃん」と電話を切られまして、それっきりです。
【2010/05/19 22:03】
仲良き事は良き事哉
>ゲートボールフレンドは、先日愚痴を遮ったら「がしゃん」と電話を切られまして、それっきりです。


 人の愚痴を聞くコツ。
 2割を聞いて、8割を聞き流す。

 老人相手に傾聴ボランティア をしている人から聞きましたが、
 愚痴を聞くコツは、内容を理解することを早めにあきらめることだと・・・・。

 これは営業をやると自然に身に付きます。
donjara 2010/05/22(Sat)00:50:11 編集
Re:仲良き事は良き事哉
>donjara様

コメントありがとうございます。

>愚痴を聞くコツは、内容を理解することを早めにあきらめることだと・・・・。

大笑いしちゃいました。
世の殿方も奥様の愚痴にはそういう態度なのでしょうね~。

>これは営業をやると自然に身に付きます。

経理しかやったことのない者には、およそこういう発想はありませんでした。
いくら酒を飲んでても、嗚呼、私ってなんて真面目なんだろう。。。(笑)
考えてみれば、大真面目な「愚痴」って無いですもんね。

アイツのことだからそのうち連絡してくるだろうとは思いますが、いきなり電話を切られたのは、ヤツに限らず初めてのことだったので、暗い瘧のように引っかかっているんですけども、ま、いいや。

ちょっと気持ちが楽ちんになりました。どうもありがとうです!^^

【2010/05/22 22:53】
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