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先日、こんなニュースを読んで以来、嫌な気分が続いています。

一人暮らし世帯初めて3割超える…国勢調査

総務省は29日、2010年国勢調査の抽出速報集計を発表した。

 一人暮らし世帯の割合は初めて3割を超え、家族類型別の調査でトップになった。日本の総人口に占める老年人口(65歳以上)の割合は23・1%(05年比2・9ポイント増)と、2回連続で世界最高だった。

 今回の速報は、10年の国勢調査から1%の世帯を抽出して集計した。

 一人暮らし世帯は1588万世帯。病院や老人ホームなどの施設入居者を除いた世帯に占める割合は、05年調査の29・5%から1・7ポイント上昇し、「夫婦と子どもからなる世帯」の28・7%を初めて上回った。これまでは「夫婦と子ども」世帯が最多だったが、未婚者や高齢者の増加が一人暮らし世帯を押し上げたとみられ、少子高齢社会の深刻化を示すものと言えそうだ。

 総人口1億2805万人(0・2%増)の内訳は、老年人口2929万人(14・1%増)、15歳未満の年少人口1679万人(4・1%減)、15~64歳の生産年齢人口8073万人(4・0%減)。

2011年6月30日07時06分  読売新聞)

このニュースを読んだ夜、TVで独り暮らしの女性に、マンション購入者が増えているとの内容の番組を見ました。番組の中で、30代半ばでライターのような仕事をしているという女性(フリーか会社員かは知らない)が工事中の分譲マンションを見上げ

「先月、契約しました。心配だった住宅ローンも簡単におりたし、家族構成も社会人歴も収入も、根堀り葉堀り聞かれなかったので、嫌な気分になることはありませんでした。時代が変わった感じがしますね。少しずつ女性も受け入れられる社会になったというか。。。」

なんて話していました。場所は東京。

独り暮らし世帯が増えたというニュースと、この番組とに、何の因果関係もないのかもしれないけれど、なんとも後味が悪い心持ちでした。
この女性が喜ぶほどに、今の社会が独身女性にもマンション購入に際し開けているとも、安定した収入を保障しているとも思えない。
高額所得者が見向きもしないような、中間所得者向けの物件が売れなくなってきてるから、窓口を拡げただけなんじゃないかな。不動産業者は「ローンさえ滞らなければいい。」なんて思っているんじゃないのかな。
社会が個人に関わることも、個人が社会に関わることも避ける傾向が顕著になっているような気がします。
干渉され過ぎるのも嫌なものだけれど、気にされな過ぎるのも淋しいものだと思ってしまいます。

この番組を見た時は、自由気ままな女のことなんかより、年金が頼りの独居老人や生活保護を受けている失業者や不安定な非正規労働者に焦点を当てろーっ!!なんて憤慨していたけれど、画面で笑う女性が数年後に苦しむ時代になるのかもしれない、、、と思ったら戦慄しました。決してありえないことではない。

社会や人との繋がりが薄れていくのは、絶対に「自由」なんかじゃない。
その辺りを履き違える人には、大いなるしっぺ返しが来るのではないかと、気持ちがザワつきます。。。


もうひとつはこんなニュース。

トヨタも土日操業 現場は混乱なく生産

◆保育、下請けにしわ寄せも
 夏の電力不足対策として自動車業界が打ち出した土日操業で、7月最初の日曜日の3日、愛知県内に生産拠点を持つトヨタ自動車や三菱自動車が振り替え操業を始めた。三重県のホンダも2日からスタートしており、納入する部品メーカーもそろって週末に稼働。土日操業は9月まで続くが、生産現場では混乱はなかった。

 自動車産業が集積する愛知県内では、出勤する従業員の車や、部品輸送のトラックが平日並みに幹線道路を走行。県警は豊田、刈谷、安城など10警察署管内で、信号を平日のサイクルに変えて渋滞緩和策を取った。

 三菱自動車は3日から生産部門の始業時間を45分早めた。

 土日操業は、夏場の平日昼間に集中する電力消費を分散させる措置。国内最大の製造業である自動車産業の操業日振り替えで、木、金曜日の電力消費ピークは大幅に抑えられる。

 ホンダや日産自動車などはひと足早く2日から土日操業を開始している。

 ただ、従業員の休日がずれることで、共働き家庭などで子どもや高齢者の預け先確保で心配する声は強く、自治体は休日保育の強化策に追われている。

 また、下請けメーカーには自動車以外の部品も作っている企業が多く、従業員の休日確保に悩む会社も。交代で休みを取る工夫が必要だが、愛知県内のある部品メーカー社長は「自動車と他業界の両方を担当する社員はなかなか休めない。会社の人件費もかさむ」と話している。


節電の名の下に、地域では核家族さえも分断され初めています。共働きの夫婦のシフトが違えば、家族で過ごす束の間の週末の時間さえ奪われます。
コミュニケートの時間が無くなるのは、特に小さなお子さんを抱える家庭では、由々しき問題だと思う。

東北の復興のためと言うなら誰もが協力するだろうけど、そもそも何のための節電なの?
3ヶ月経てば、被災地の人々は救われているのか。
義援金が被災者に行き届き、政府からの生活支援も受け、仮設住宅に入居し、職を得て生活を立て直せるようになっているのか。
農業・漁業・畜産従事者の資産損失に対する保障とか補填とかも始められているのか。
福島の子供達1,000人の45%が甲状腺被爆していることに、何らかの対策がなされているのだろうか。
そんな約束を果たすための節電だったら、何だってする。
名古屋の強烈な熱帯夜も、エアコン無しで凌いでみせようじゃないの!

だいたいね、節電!節電!と叫ぶ永田町や霞ヶ関や電力会社やマスコミ各社の、肉付きのよろしい方々が、汗なんかかいてないじゃない。ハンカチなんか手にしてないじゃない。
スーパークールビズとかなんとか言いながら、みんなきっちりスーツ姿で、節電中の暑苦しい中でよくも平気でいられるものだと思う。

土日操業を決めた大手メーカーは、とりあえず3ヶ月と、真夏の節電対策のための期限を切ったけど、政府はその間に何が出来るのか、とくと拝見させてもらいましょう。

暴言、失言、辞任、政局、ちょびっとのサプライズ、支持率アップ、吃驚人事、政権維持、暴言、失言、辞任、、、

そんなループが延々と続くだけの3ヶ月になりそうだけど、エアコン無しで過ごしてやろうじゃないか!

就任してすぐに辞任した松本某の顛末について、昨日の夜に知りました。
この人、就任会見から変だった。
サングラス会見、チームドラゴン発言、岩手で復興キックオフ(岩手県知事に向かってサッカーボールを蹴る)、宮城県知事への恫喝。

「言葉が足りなかった」とか「九州人なので言葉がきつくなる」とか「傷つけたらなら申し訳無い」とか、見苦しい言い訳を残しているけれど、アンタの言論を云々する以前に、アンタの一挙手一投足が、映画の「極道」と同じなんだよ!

こんな外道でも「辞任すれば復興が遅れる」という懸念があると思うけど、こんな奴の下で希望を描ける復興案など有り得ない。むしろ被災地の人々が傷つくだけだと思う。
(かといって宮城県知事も、新復興相の平野氏も、相当胡散臭いけれど。。。)

「菅首相以外に誰がいるの?」なんて声が聞かれるけれど、誰も居ないのは明らか。
ならば国民が変えて行くしかない。
誰が首相になっても同じ、、、と諦観する前に、原発を反対してみたり、消費税増税を反対してみたり、TPPを反対してみたり、その世論が大きくなることで、主権者たる国民を無視していられた政府でも聞かざるを得なくなります。

傍観と諦観はいけない。
誰もが同じ思いを共有し合わなければ、政治は変えられない。
誰かが変えてくれるのを待つのではなく、変えられるほどの大きな市民の力の一部にならなくちゃ。

だから、独居世帯の増加は深刻だと思う。
思いを共有し合えない社会が怖いと思う。

親子三世代が共に暮らし、祖父母や父母、地域のコミュニティーの思想や、社会の動向を教えてくれる人々が身近に居なければ、社会に関心さえ持たなくなってしまう。
そんな分断され続ける社会が怖い。

国民総意の節電スローガンの下、3ヶ月後は劇的に復興しているものかどうか。。。

エアコンはつけない。
馬鹿らしいけど、つけない。
 

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