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1週間前のエントリーに頂戴した弧愁庵人様のレスコメに

>名古屋はお祭り騒ぎが大好きなんですよ。
>江戸時代の名古屋の殿様の強い影響があると思っていますが。
 
なんてことを書きまして、、、少し思うところがありましたので、雑感として記しておきます。
予め申し上げますが、あくまでも私の雑感ですのでね、念のため。

江戸時代の徳川歴代将軍の名前を家康公から慶喜公まで言える人は多いでしょうが、では地方の歴代藩主の名を言える人は、日本人においてヘブライ語をスラスラと話せる人くらい稀だと思います。

せめて自分が生まれ育った土地の藩主とか有力者くらいは知っておかなきゃねー。
なんて思うのですが、私の場合は三河挙母藩の内藤氏くらいなもん。
現在住んでいる尾張地方は御三家。
調べれば奥深いのだろうけど、アタシが知ってる尾張藩主は、徳川宗春と慶勝だけ。

慶勝は、幕末に薩長土と対抗した、会津の容保公と桑名の定敬公の長兄。
御三家でありながらっ長兄でありながらっ、、、改革派と戦わず(弟達は戦ったのに!)第三者的態度を示した人物。
薩長土に政権が移譲されて味わった会津と桑名の辛酸を思うと、第三者(傍観者)でいることは存外に大切だったのかもしれないけれど、なんかね、御三家としての忠義を果たして欲しかった、、、なんて。
だから、なんだかわかんないけど、会津と桑名には、深々頭を垂れたくなってしまふのだ。。。

そして、今回のエントリーで迫ってみたいのが、徳川宗春。
7代将軍家継が逝去した折、時期将軍は尾張だと誰しも思っていたけれど、就任したのは紀州の吉宗さん(暴れん坊将軍)。
その遺恨なのかナンなのかは知る由もないけれど、宗春さんは吉宗さんの政策に反発しました。

有名なのが、吉宗さんの享保の改革。

幕府の財政赤字を理由に、庶民に重税を課し、質素倹約を強制した政策転換への反発でした。

尾張(名古屋)の殿様は、時の将軍吉宗公に言い放ちました。

「行き過ぎた倹約はかえって庶民を苦しめる結果になる」、「規制を増やしても違反者を増やすのみ」

江戸では将軍吉宗公が質素倹約を慣行するも、宗春さんは聞く耳持たず開放政策を決断し、落語・歌舞伎・芝居小屋・遊郭など、庶民が賑わう娯楽を奨励しました。

不況は江戸のことばかりではなく尾張にも他地方にも波及しており、各地の藩主は質素倹約を命じられているのにもかかわらず、宗春は賑やかな街づくりに勤しみました。

『庶民の楽しみを、「質素倹約」などという令で奪ってはいけない。』

諸藩が緊縮財政に徹底している折、宗春さんは超ユルユル財政。

飲めや歌え、歌えば踊れ、、、ってな感じで、庶民に楽しむ場を与えました。

城主が遊ばせてくれるんだもん、城下町は賑わうし、宗春さんの温厚政策は庶民に大うけである。
そんなこんなで、宗春さんは、名古屋地方では名君なのだけどもね

ま、吉宗さんと違った緩和策を用いたまでは良かったのですが、その後の計画がまったくありませんでした。
飲んで歌って踊る緩和策も、時が経てば当然財政破綻となります。

やがて宗春さんは、敵対していた吉宗さんに藩主の地位を剥奪され、蟄居生活を強いられることになりました。
ま、当然といえば当然。

宗春さんは、民から税金を絞りとりその上質素倹約を強いるなど、「すべきでない」と考えていたんですよね。
還元し続けて、し続けて、破綻しちゃった。
宗春さんの藩主在任期間はわずか8年。

吉宗さんに蟄居を命ぜられてからは、名古屋城の離れでひっそりと暮らしていたといいます。
宗春さんが亡くなっても、その墓の周りは外部との接触を阻むような金網が張られていました。
その金網が解かれたのはわずか数十年前のこと。

ずっと罪人扱いだったんですね、、、。

こんな感じで、少し前までは歴史の奥底に埋もれ、遊興にふけったバカ殿扱いをされた殿様だったのですが、現在はなかなか見直されつつあるようです。

吉宗さんの享保の改革が、実はそれほど功を奏してなかったこともわかってきたとかで。

宗春さんが訴追され蟄居せざるを得なかったのは、周囲に有能な人材が居なかったことにあると思う。
政道に楔をうつような有能な人材が側にいれば、公共事業や社会福祉に手をつけられただろうに。

さて、この宗春公とダブってしまうのが、名古屋市長の「河村たかし」氏。

ま、由緒正しい尾張藩主に仕えた侍の末裔ってことで、なんだか妙に会得しちまいました。

1249281599_b.jpg




 




アムローッ!!

ぢゃねーな、キサマは誰だ?!


1249282674.jpg
 






今年の8月1日、名古屋で世界的なコスプレサミット(なんだソレ?)が開催された時のワンシーン。

宗春公に扮した河村たかし氏、、、アムロといいさぁ、どう見ても「バカ殿」である。。。市長が悪ノリし過ぎ(笑)。

んだけんどもよ、慎重で堅実なハズの愛知県民が、こういうバカ騒ぎが嫌いではにゃーのだ。
なんかねー、賑やきゃーとこ行くと騒ぎたぁなるでかんわ。

この河村市長の「無駄なダム工事は凍結せにゃかんわ」とか、「公務員は公僕、すなわちボランティアだと思わにゃかんわ」とか、「名古屋を日本一市民税率が低い都市にするでにゃーも」ナドと言う。

その意見には賛成だぎゃー。

最近何かと世間を騒がせておりますが、なーんにもしなかった前松原市長に比べると、何かと戦ってくれております。
ソコは評価するのですガ。。。

でも、この河村氏に関しては、或る一定の評価を得たと判断したとたん、豹変するような気がする。
市民の支援を得たところで、本性を現すと思う。

一番気になるのが、FACTSと改憲。

この人には油断出来無いな。

宗春公を真似て、派手なパフォーマンス(メディアへの露出度とか)で賑せているけど、短命なんじゃないかしらん?

前松原市長が手を付けずにいた部分に切り込む姿勢は「ほぅ」と感嘆するけども(それほど松原がアフォーだったのだ)、この人を手放しで支援は出来ないなぁ。。。

宗春さんの「お金が無いときこそ派手に使え」という政策には、程度もあるけど賛成。
でも、8年間も遊興を奨励するなら、その間に教育にも力をいれて欲しかったけれども。

愛知県民が堅実で倹約家(ケチ)が多いくせに、派手好きでお祭り好きなのは、「お墨付き」のあるものに弱いからだと思う。

・お殿様の宗春さんも楽しんでいるんだから、いいよね。
・ドル&ガバだから、ヴィトンだからいいよね。
・グランパスもアジア準決勝だからいいよね(笑)。

名前やタイトルに弱い人は多そうです。
 

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